お前の血は特別#1 (ページ16)

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ジェシーside

ある日

学校に行こうとして玄関とドアを開けたら、押し入るように誰かが入ってきた

ジ「は、？」

それは俺の父親だった

なんでここにいるのか

俺の父親はどっかに消えたままだったはず

いきなり戻ってこられても困るんだけど、、

ジ「なにしに、来たの？」

父「どーでもいいだろ。」

ジ「よくねぇよ…俺今から学校行くから。帰ってよ」

父「は、ずいぶん上からな物言いだな。いつからそんなに偉くなったんだよ。いいから、部屋に戻れ。」

ジ「っ、くそ、」

何をされるかわかってる

どーせまた、手に持ってた酒飲んで、俺で遊ぶんだろ？

誰にも言ってなかったけど、俺は小さい頃虐待にあってた

体中痣と切り傷だらけで、動けくなったことだって数え切れないほど

それが突然父親が消えて、俺は解放されたはずだったのにな

なんで今になって戻ってくるのか

学校行きたい

友達いるし

樹も腹を空かせてるだろうし

でも、そんな俺の願いは虚しく散って、

気づいた時にはあの時のように俺は動けないほどになっていた

満足したのか父親は家を出ていって、目の前には俺の携帯がただ転がる

するとその携帯が震え、“田中樹”の文字が表示された

俺は今の状況が知られちゃまずいことだなんて忘れていて、

必死に電話に出た