お前の血は特別#1 (ページ15)

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樹side

ある日のことだった

俺はいつものように腹が減って、食事をしにジェシーを呼びに行った

でも、

樹「あれ、」

男子「あ、ジェシーだろ？今日来てねぇーんだわ」

樹「来てねぇ？まじか、腹減った、」

クラスの人が教えてくれた

もう顔は覚えられてるらしい

にしても、休みとかふざけんなよな

俺はしぶしぶ1人で屋上に行って、

ジェシーに電話してみた

これで元気の良さそうな声が聞こえたらぶん殴ってやろうって思いながらね

でも、電話越しに聞こえてきた声に

俺はほんとにジェシーなのかと疑うものだった

ジ「……」

樹「ん、ジェシー？」

ジ「…じゅり、」

樹「は？お前、熱でも出たのか？」

あきらかに様子のおかしいジェシー

なんか心配してる俺

ジ「…じゅっ……たす、けてっ」

樹「…は？おいっ！マジで言ってんの？」

ジ「…………」

……は？

え、どーゆーことだよ

これってやばいやつ？

俺はいてもたってもいられなくなって自然と屋上を飛び出していた

家は知ってる

俺は適当に理由をつけて学校からジェシーの家に向かって走った