お前の血は特別#1 (ページ11)

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ジェシーside

樹が俺の横に寝転び、自分が授業をサボってることを思い出した

まぁいっか

樹「なぁ、」

ジ「ん？」

樹「何も聞かねぇの？急に吸血鬼だって言われて、抱かれて、血吸われてさ、」

ジ「HEHE、今更？笑」

樹「まぁそうだけど、」

ジ「んーべつに？人には言えない何かって誰にでもありそうじゃん？もちろん吸血鬼にもね笑」

樹「お前ってさ、平和だよな、」

ジ「強いて言うならー、なんで急に俺なのかなってことぐらいかな。いっつも周りにいるんじゃん？」

樹「あー、……」

樹は黙ってしまった

あー、聞かない方がよかった？

ジ「まぁ無理に答えなくても、」

樹「いや大丈夫。まわりのオンナはただ集まってくるだけだよ。俺が望んでるわけじゃない。勝手に付きまとわれてんの。」

ジ「あーね、大変だねー」

樹「なんでお前かっていったら、いい匂いがしたから、かな。前にぶつかったの覚えてる？」

ジ「あー！覚えてる！そっか！あれ樹だったんだ！」

樹「そーそー。その時めっちゃいい匂いしたから。飲みたいって思ったから。」

そーゆーことだったんだ

ちゃんと出会ってまだ日は浅いのに、特別な関係になれてるかんじがする

でもつまりは、前の食事を無くしたから新しいのを探してたってことだろ？

ってことはさ、いつか俺の血にも樹は飽きちゃうのかな

今度はそんな疑問だ湧いてきた