赤が変えてくれた世界で#4 (ページ9)

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北斗side

仕事の電話はすぐに終わったけど、その後すぐに京本さんから電話がかかってきた。

やっぱりまだ慣れなくて戸惑ったけど、さすがに無視は出来なくて、俺はかなりビビりながら電話に出た。

北「も、もしもし、？」

大「北斗さん…先に、謝っときたくて、」

北「へ？俺にですか？俺は特に何も、」

大「いえ、俺やっぱり樹には隠し通せなくて、」

北「あ…」

そういうことか。

つまり、樹に教えたんだ。

樹はここに向かってるんだ。もう来てるかもしれないな。

大「さっき樹が俺ん家来て、教えてしまって、たぶん、病院に行ったと思います」

北「京本さん、気にしないでください。正直言って、俺もそろそろ隠すのに限界感じてて…」

大「そう、ですよね」

北「京本さんが言わなくても、たぶん俺が言ってました。大丈夫ですよ。」

すると、電話越しに京本さんが息を吐く音が聞こえた。

大「ジェシーには、謝らないといけないですね。明日は行けそうなので、」

北「わかりました。ジェシーには俺から謝っときますよ。」

大「助かります。ありがとうございます。」

電話を終えて、俺は静かに病室に戻ってみた。

すると、ちょうど中から先生が出てきたところだった。