赤が変えてくれた世界で#3 (ページ7)

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樹side

気のせい、だよね？

一瞬、嫌な感じがしたけど、正直はっきりしなくてよくわからない。

でもやっぱり、整列したとき、向かい側に並んだ相手チームの1人が、笑った気がした。

笑いかけるって言うよりも、何かを企むような、そんな感じ。

いや、でもやっぱり俺の気のせいだよな。

そんなことより試合に集中しよ。

ジ「大丈夫そ？やっぱどうかした？」

樹「いや！やっぱ気のせいだったみたい笑。」

ジ「なーんだ笑。おっしゃーやるぜ樹！」

樹「うん！」

“お願いします”

挨拶が響き、試合開始。

ボールの主導権を握った俺ら。

ジェシーからのドンピシャなパスを受け取り、俺は序盤からスリーポイントシュートを決めた。

やば、今日調子いいかも、笑

慎「お！樹の好調に合わせていくぜい！」

そう言い、続く慎太郎もシュートを決めた。

俺らが強くなったのか、相手チームが弱いのか、

俺らはかなりの点差をつけて勝ってる状態になった。

一旦休憩が入り、ぞろぞろと水分補給に向かう。

ジ「樹絶好調じゃん！」

先輩「ほんとだな！なんかあったか？笑」

樹「なんもないですよ笑。俺も不思議です笑」

慎「このままいこーぜ！」

ジ「パスは俺に任せな！」

僅かな休憩が終わり、再び試合再開。

そしてこの再開で、

さっきまで感じてた俺の嫌な予感が、

見事的中することとなった。