赤が変えてくれた世界で#3 (ページ41)

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ジェシーside

最後、最後、最後、

そう思いながらも、幸せをかみ締めながら樹にキスをする。

なんか、隠し事をしているのが申し訳なくなるけど、こればかりはしょうがない。

こうするしかないんだから。

ジ「ねぇ樹、」

樹「はぁっ…ん？」

ジ「やっぱり好き、」

樹「あらたまって何？笑。そんなの俺もだけど」

ジ「HEHE、やっぱ俺ら相思相愛だね〜」

樹「だね〜、んっ、」

当然、俺は生きることを望んでて、そのために頑張るつもりでいるけど、

もし、そうならなかったら。

そうなった時、今の樹にも、いつもの樹にも、バスケやってるときの樹にも、

もう二度と会えなくなる。

それに、生きるか死ぬかより先に、

俺は明日から樹とは一緒にいられなくなる。

明日から入院だから、夜も一緒にいられなくなる。

一緒にご飯も食べられないし、テレビ見たり、風呂入ったり。

全部が出来なくなる。

一旦そう考えてしまうと、次々出来なくなる事が増えてくる。

この樹の甘い声を録音したとかいう、変態なことも考えてしまう、

いよいよやばいな、笑

樹が隣で寝てしまったあと、俺も寝た。

この時も最後だと意識して、樹を抱きしめて寝た。