赤が変えてくれた世界で#3 (ページ36)

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ジェシーside

俺が癌……

ただの腹痛じゃなかった…

3ヶ月たってドナーが見つからなかったら、俺は死ぬ。

いきなり突きつけられた俺の残り時間に、正直驚きも悲しみも感じなかった。

じゃあ俺はどうすればいいの？

今はそれが聞きたい。

大「とりあえず…俺の検査してください、」

北「俺もお願いします、」

ジ「大我、北斗、俺っ…」

北「ジェシー、落ち着け。お前は助かる。死なせないからな？」

ドナー検査に動き出そうとする2人を目の前にして、急にさっきまでなかった焦りが溢れ出てきた。

現実なんだって、思い知らされた。

大「樹には……なんて言うの？」

ジ「だめっ……それはだめ、」

大「そう言うと思った。わかったよ…とりあえず、待ってな？」

北「ちょっと行ってくるな。」

しばらくして2人は検査から戻ってきたけど、先生の表情は晴れてなかった。

だめだったんだ。

医者「お2人とは合いませんでした…。しかし先程ドナー登録者の募集を始めたので、しばらく待ちましょう。」

ジ「わかりました。先生、俺はまだ学校には行けますか？」

医者「まだ大丈夫ですよ。でも次いつ発作が起こるか予想できないので、早めの入院をおすすめしますが、、」