赤が変えてくれた世界で#3 (ページ26)

今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:50,367 hit

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樹side

ジェシーがくれたパスを、俺は一か八かでゴールに飛ばした。

もう最後。

そう思って飛ばしたそのボールは、きれいにゴールの網を通った。

…入った、

半分ダメ元でやった俺だったから、自分でもびっくりしてる。

試合終了の笛とともに、歓声が響いた。

ジ「樹っ！」

チームの皆が駆け寄ってきてくれて、みんなで肩を組む。

慎「おつかれ樹っ！お前やべぇよ！ほんとやばい！」

先輩「勝ったぜっ！樹っ！頑張ったな！」

あぁ、やっぱりバスケやり直してよかった。

心のそこからそう思った。

この感じ、好きだって。

その後のことはあっという間だった。

俺らは喜びを抑えきれなくてずっと興奮しっぱなしだっただろう、笑

表彰が終わって、学校にも報告し、

解散になった。

先輩「今日は全員よく頑張った！明日は休みだから、ゆっくり休めよ！あとな、いい知らせがある笑」

樹「なんですか？笑」

先輩「さっき学校に連絡したらな、バスケ部全員課題提出なしでいいってよ！」

慎「えっ！じゃあ完全に休めるってことですか！？」

先輩「そーゆーこと！」

全員「おっしゃあー！」

毎週末にも出される課題が、提出しなくていいなんて、俺らからしたらめちゃくちゃありがたい、笑

そりゃーしないといけないけど、期限に追われなくていいのはほんと助かるわ。

よし、俺もうなんもしない。

今週末は勉強しない！