赤が変えてくれた世界で#3 (ページ23)

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第15章ページ23

ジェシーside

あれから数日が経ち、いよいよバスケの試合当日を迎えた。

コンディションは最高。

朝から興奮しっぱなし、笑

トーナメント式の試合で、会場は俺らの学校から1時間ほど車を走らせた所にある。

朝から全員揃って軽めのトレーニングをして体を慣らし、移動する。

俺はどうしてもあの時のことが頭をよぎってしまうから、今回出場する相手チームのメンバーの名前を片っ端から見ていった。

もしその中に、アイツの名前があったら、、

そんなわけないってわかっていながらも、ついつい黙り込んで探してしまっていた。

樹「ん、ジェシー？何に一生懸命になってんの？」

ジ「HE？あ、なんでもない笑」

樹「誰か探してたのかと思った笑」

ジ「HEHE！なんか夢中になっちゃった笑」

樹に思い出させるのはもっとよくない。

そう思って、俺は見ていた紙をしまった。

目的地について、俺らの今日の動きを確認したあと各々柔軟をしたりし始めた。

あと少しで試合は始まる。

これが最後の試合ってわけじゃないけど、やっぱり試合は大事にしたい。

それが今の俺らの気持ちだ。

円を作って身を寄せあい、

キャプテンの掛け声で声を上げる。

よっしゃぁ！

ちゃんと仕事しろよ！俺！