赤が変えてくれた世界で#3 (ページ17)

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樹side

そのまま完全に寝てしまったみたいで、次に起きた時には外は明るくなっていた。

俺の声は昨日よりちゃんと出るようになってて、ほとんど元に戻った。

退院の許可も出て、その準備をジェシーがしてくれてる。

ジ「あ、そろそろ慎太郎が来るよ！」

樹「慎太郎が？来てくれるの？」

ジ「昨日樹が寝てすぐ電話したんだ〜。」

樹「よかった！じゃあ大丈夫だって伝えないとな！」

ジ「AHA！だね！」

それから間もなく、病室のドアが勢いよく開いたかと思えば、慎太郎が入ってきた。

慎「ジェシー来たぜ！…樹ー！」

慎太郎は俺を見るなり飛んで駆け寄ってきた。

そんなに驚かなくても、笑

まぁでも、心配させたよな。

樹「慎太郎連絡してなくてごめんな。もう大丈夫だから！」

慎「ほんとだよ！俺すげぇ心配してたんだぞ！まったく笑」

ジ「HEHE！そんじゃあ出よっか。」

慎「俺来たばっか、笑」

来たばっかの慎太郎に申し訳ない気もしつつ、俺はベットから降りようとした。

、が、

やっぱり初めは思うように体が動いてくれなくて、途端に足の力が抜けて崩れ落ちそうになった。

樹「っ、、」

なんとかベットの柵を手で持って倒れずにすんだけど…

俺、いつまでこんふうなんだろうって不安になる。

ジェシーが立ってるところまでとりあえず歩こうと思ったが、俺の足取りはフラフラ。

酔っ払いみたいになりながら、ジェシーに倒れ込んでしまった。