LOVE＆LOVE 【黒×桃】 (ページ6)

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北斗side

大我様はよく公園に行きたがる。

いつもの公園。

不思議と落ち着けて、色んなことを忘れていられるそこは、俺も好きな場所。

いつものように木の下に歩いていく大我様。

俺もその隣に腰を下ろす。

はじめは座っていいのかわからなかったけど、隣が寂しいから次からは座っていいからねと言われ、今はそうしている。

ただ、今夜は少し肌寒い。

俺は車に戻って、持ってきていた軽めのコートを取って戻った。

北「大我様、少し肌寒いのでこれをお使いください。」

大「え？あ、ありがとう。」

ふと微笑んで、コートを受け取ってくださる大我様は、心做しか辛そうに見えた。

どこか、寂しげで、物足りなそう。

そんな感じがした。

しばらく景色を眺めていた大我様。

ゆっくりと立ち上がって俺の方を振り返った。

大「もういい。ありがとうね。帰ろっか。」

北「いえ。またいつでも。」

大「ねぇ、北斗はさ、」

北「なんでしょう」

大「…ううん、なんでもない。」

何かを言いかけた様子の大我様だったが、なんでもないとおっしゃって車へとお戻りになった。

そのまま帰宅。

書類へのサインを済ませた大我様は、そのまま就寝なさった。