LOVE＆LOVE 【黒×桃】 (ページ27)

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北斗side

父「やはり、まだ早いかな笑。」

北「いえ！違うんです、その…。」

父「私は北斗の意見を聞くために戻ってきたんだから。率直な感想を聞かせてほしい。」

まっすぐそう言われて、俺はそのままその話を伝えてみることにした。

北「私は、大我様がここのご当主になられることはおめでたいことだと思います。

私も、それにそえる執事になれるように頑張ります。

あの……だいたいでいいのですが、その式はいつ頃になりそうですか？」

父「早くて１ヶ月後になるかもしれない。北斗、無礼なんて無視していいから、言ってみな？」

北「……その、実は、前々からお話したいことがありまして。

もし…可能でしたら、それまでの１ヶ月を私と大我様の最後の休暇にしていただけませんか…と思いまして…」

父「最後の休暇？」

北「はい…。大我様に、外の世界をお見せしたいんです。難しいことなのはわかっていますが、私が全責任をとりますので、最後の休暇をくださいませんか…？」

難しい要望をしてしまってるくせに、ものすごく目が泳いでしまう。

でも、やっぱり俺はここに仕えることが出来て幸せなんだと思ったよ。

父「北斗。そんなに目を泳がせなくてもいいよ笑。その話、承知しよう。」

北「へっ？ほんとですかっ？」

父「実を言うと、私もそれを少し気にしていてね。でも、あの子を外に出すなら、北斗についててほしいと思ってね。」

そう、お言葉を頂いて、

嬉しくてしかたがなかった。