LOVE＆LOVE 【黒×桃】 (ページ26)

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北斗side

翌日。

朝、大我様の部屋に行き、起床の時間を告げる。

そして、今日の予定も。

その後お父様をお迎えに、リムジンをだす。

邸宅に戻り、そのまま個室へ。

父「時間をとってしまってすまないね。座ってくれ。」

北「はい。それで、伝えなくてはならないこととはなんでしょうか。」

父「その事なんだが、近いうちに息子にここを継がせようと思うんだ。」

北「っ！、大我様にですか？どうしてそんな急に、」

父「私が降りるわけではないんだよ。実は、この先アメリカに拠点を置いた方が色々都合がいいことがわかってね。」

北「では…当主がお2人になる、と？」

父「そう。異例だがな。だからその分、あの子にも負担がかかるだろうし、北斗にもかかるかもしれない。まだ手続きは一切してないが、ほんとに近いうちにそうしようと思ってるんだ。」

うわ、

まじか、

俺に負担がかかるのなんて、全然構わないし、執事なんだから当たり前だと思う。

大我様がここを継がれることだって、いつかはくることだった。

大我様が正式にご当主になられたなら、俺はそれにそえる執事になるだけ。

それはそうなんだが、、

俺は完全に、あの話をするタイミングを失ったようだ。

大我様に外の世界をって、そう思ってたのに、

当主になってしまえばそんなことはもはや無理だろう。

俺が固まってしまっているせいで、お父様は困ったような表情を浮かべられた。