・ ページ24
ジェシーside
俺は変装に変装を重ねて、今、樹のライブに来ている。
今のところ全くバレている様子もないから安心。
どうしてもってマネージャーさんに頼んだら、かなりいい席を取ってくれた。
ほんと、感謝しかないね！
開演とともに、ワイルドな衣装に身を包んだ樹がステージ上に現れた。
こんなに近いところから、ラッパーとしての樹を見るのは初めて。
いつもの樹と少し違っていて、かっこいい。
樹は、すぐに俺のいる所に目を向けた。
そして、すぐに気づいた。
よくわかったねって思うけど。
俺自身が鏡にうつる自分を見て、誰？ってなったぐらいなのに笑。
さすがプロな樹は、ラップを噛むことなく、でもものすごく目を見開いている笑
さすがに大きなアピールをすれば他の人に俺だとバレてしまうかもしれない。
だから俺は、小さくROCKのポーズをしてみせた。
それを見た樹は、ふにゃっと微笑んで、そのまま会場をまわっていった。
ライブも終盤に差し掛かり、会場もピークの盛り上がりを見せている。
樹「じゃあお前らぁ、今から俺の新曲を披露してやるよ！」
ライブでの樹は、かなりオラオラしてて、かっこいい。
その樹の言葉で、会場はものすごい歓声に包まれた。
樹「ラスト1曲、さぼんじゃねーぞっ」
そう叫んで、
その新曲を披露してくれた。
樹は歌い始めるまでの間、もう一度俺を見て、
聞いてねと言わんばかりにニヤリと笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 670人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：J.J
| 作成日時：2020年9月25日 1時
