染められた殺し屋#2 (ページ27)

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慎太郎side

かなり長引くオペ。

なかなかランプが消えてくれない。

樹は涙も涸れてしまって、

ずっと一点を見つめている。

慎「あ……」

ランプが消えた。

オペが終わったんだ。

樹も気づいたのか、顔を上げた。

出てきた医者に奥へと通される。

病気を知らない樹を連れて中へ入り、

医者からの説明を受けた。

医「まず、一命は取り留めました。」

慎「はぁ……よかった…」

樹「それって……」

慎「助かったってことだよ。」

樹「ほんとっ？…よかった……」

医「あれだけの状態で、助かったのが奇跡です。

肋骨の骨折が5本と、脳震盪です。

目が覚めるのも、時間はかからないでしょう。

しばらくは絶対安静なので、入院になります。」

慎「わかりました。ありがとうございました。」

助かってよかった。

今言えるのは、ほんとこれだけ。

でも、もし死んでたら俺が許さない。

樹がいんだろ？

お前が先に逝くわけねぇーよな。

俺は樹を連れて、ジェシーの眠る病室に行った。

中には、たくさんの管につながれて眠るジェシーがいて、

そんなのを初めて見る樹は固まってしまった。

そりゃそうだよな。

長年の付き合いのある俺だって、ジェシーのこんな姿をるのは初めて。

ましてや樹はジェシーが好きなんだから、

助かったとわかっても、

こんな姿を見たら、

ショックはデカいよな。