痛みを求めて、#1 (ページ8)

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ジェシーside

夜、再び樹の病室を訪れた。

検温と点滴見ないとね。

ジ「樹？入るよ？」

一応声をかけて、カーテンをくぐると

小さく「やった…」とつぶやく樹。

また、、夢だと思ってるのかな…

ジ「調子、どんな？」

樹「大丈夫…」

ジ「ちょっと検温するね？」

何をするにも大人しい樹を検温する。

表示された数字は37.6

ずっと微熱なんだよな

点滴を変えながら、ちらっと樹の顔を見れば、静かに微笑んでいた。

初めて見た…

樹の笑顔……

まるで、何か幸せを噛み締めてるようか、そんな表情だ。

俺は、その微笑みにドキッとした。

樹……

その微笑みの元は、、俺だったりする？

そうであってほしいと、俺が、どこかで望んでいた。