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樹side



次に目が覚めた時には、ここには俺一人だった。

ゆっくりところ身体を起こす。


さっきのって、もしかして夢だった?


俺があまりにも“幸せ”を望みすぎたせいで、とうとう幻覚でも見ちゃってたのかな…


なんか、情けなくて、笑えてくるな


勝手に涙も出てくるのに、


泣いてる感覚なんて、ない



樹「はは………ジェシーさん…あんな人に、もっと早く出会いたかったな……ジェシーさん、、夢にまた、出てきてくれる…?」



俺の声は、虚しく消えていく。


あーあ、


これからどうしようかな…



ジ「夢じゃなくて、ここにいるよ」


…え?


カーテンで見えなかった。


ジェシーさんは再び俺の隣りしゃがんだ。



あれ?また夢?



ジ「夢じゃないよ?ほら…」



そう言って、涙を拭いてくれる。


そっか、俺、泣いてたんだっけ…



樹「夢なら…覚めないで……お願います…」



お願いだから…



樹「お願い……もう少し…このままで…」




夢でぐらいは、幸せを望んでも…許してくれる?


それすらも、だめですか…?

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作者名:J.J | 作成日時:2020年7月1日 0時

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