痛みを求めて、#1 (ページ25)

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ジェシーside

泣きっぱなしで、なかなか頷いてくれない樹。

樹がすぐに承知しないことぐらい、初めからわかってたから。

わかってて、言ったんだから。

それでも、俺の傍にいたいって、言ってくれたじゃん。

許されないって、

誰に…？

誰が、これを許さないの？

樹は、、誰に支配されてるの？

樹「俺はっ…」

ジ「…俺は？」

樹「俺はっ…もう何ももってないし…何も出来ないっ、、病気だって、治らないしっ…」

ジ「何も無くていい。樹だけでいいの。俺は…樹が欲しい。」

重たい言葉かもしれないけど、これは事実だから。

ちゃんと伝えたいから。

ジ「樹は…何に支配されてるの？病気？人？」

樹「っ……わからないっ、、」

わからないものに、支配されてるの…？

だって、、

今日を最後にしてしまったら、君はまた、笑わなくなるでしょ…？

また、、ボロボロになってしまうんでしょ？

樹「あなたにはっ……もっと素晴らしい人がいるはずだからっ…、人を殴ることしかしてこなかった俺なんてっ……一緒にいちゃいけないから、、」

“人を殴ることしかしてこなかった”

その言葉に、また胸が痛んだ。

一緒にいちゃいけないって、言ってるくせに、

強く俺の服を掴んで……

離れようとしないのは、なんで？

ねぇ、北斗……

どうしたらいい？

どうしたら、樹を幸せにしてあげられる？

教えてよっ……