痛みを求めて、#1 (ページ24)

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樹side

結局、行先も決まってないまま、病院を出てしまった。

でも、ジェシーさんは迷うことなく、ある場所へと車を走らせた。

そして、着いた場所に戸惑う俺の手を引いて、その中へと歩くジェシーさん

そして、

ジェシーさんが……

なんて言ってるのかが…

俺の頭が、理解出来てない、、

おかえり……だなんて、、

突然すぎて、驚いてるのか、

嬉しすぎるのか、、

すると、さらに、あの温もりに包まれた。

もう……なに……？

もしかして……また夢…？

ジ「俺と暮らそう。樹。ここにいて。俺の傍にいて。」

あなたの傍に…いていいの？

それは、、許される…？

樹「またっ…夢じゃっ……」

ジ「夢じゃないよ。もう夢だなんて、思わないで。」

夢じゃ…ない……？

ほんとは、、俺だって……

樹「俺もっ…ジェシーさんの傍に、いたいっ…。でも、、」

ジ「…でも？」

樹「でもっ……許されなっ…ぃ…、ジェシーさんも、疲れちゃうっ……」

俺なんて、

なんにもできないし、

一生治らない病気を抱えてしまって、

あなたには、、

もっともっと、

あなたにふさわしい人がいるはずだから、

俺なんかじゃなくて、もっと素晴らしい人が、いるはずだから。

仕事もなくて、料理もできない俺、

ジェシーさんが余計に大変になるだけだから。