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ジェシーside
あれからまた何日が経ったある日。
樹の退院の許可が出た。
俺は、自分の事のように嬉しくてたまらない。
でも、
退院した後、樹はどうするのだろう…
先天性無痛症の患者は、
一人暮らしが危険だったりする。
痛みが分からないから、身体の限界も分からないんだ。
気づかないまま、命の危険にさらされることになってしまう。
あの時の樹だって、あんな大怪我で、街を歩いてたんだから。
誰かが見ていてあげないといけない。
その役目……俺がいい……
とりあえず、樹に退院の報告をしに、病室へと向かった。
すぐに伝えると、喜んだような、、困惑したような、悲しそうな、
そんな表情をした樹
俺は、樹の思ってることがすぐにわかった。
樹「退院できるようになって、よかったです。お世話になりました…!」
樹の笑顔が、偽りに見えた。
ほんとは、退院したくないって、言ってるみたいで、、
助けを求めてる気がした。
ジ「ねぇ……樹」
樹「なんですか??」
ジ「退院明日だから、俺の車乗ってね?送っていくから。」
樹「ジェシーさんの…?歩けますから、大丈夫ですよ?」
じゃあ樹……
歩いて、どこに向かうつもりなの……?
偽りの笑顔で大丈夫なんて言われても、
そくじゃないことぐらい直ぐにわかるよ?
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作者名:J.J | 作成日時:2020年7月1日 0時