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ジェシーside



俺の質問に、ゆっくり頷く樹。


可哀想に…


先天性無痛症


それは、痛みを感じない病気だ。


でも樹は、この病気だけじゃない気がした。


他の何かが、樹を苦しめてるんだろうなって。


この目、まるで助けを求めてるみたいに…



ジ「樹、樹は先天性無痛症っていう病気なの。だから、痛みを感じないんだよ。」


樹「先天性無痛症……」



樹は病名を噛み締めるようにつぶやき、さらに悲しそうな顔をした。



樹「そうですか…。だから…だったんですね…」



樹は、悲しそうな顔のまま、悲しそうに笑った。


胸が痛んだ。



ジ「俺は離れないからね?それだけは、忘れないで?医者としてじゃなくて、一人の人として、樹の傍にいるから。」


樹「ぇ……」



樹は驚いたような、信じられないとでも言いたそうな、そんな顔をした。



ジ「もちろん医者としても傍にいるけど、そんなの関係なく傍にいるからね?樹に何があったのかなんて、全く分からないけど、樹が話したい時に話してくれたらいいからね?いつでも、どんなときでも、、わかった?」



樹の目を見て、まっすぐに伝えると、さらにさらに目を見開く樹。


そして、その光を失ってしまった瞳にから、雫が落ちた。



あぁ、やっぱり。


ちゃんと伝えといて、よかったな…


ね?


樹…

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作者名:J.J | 作成日時:2020年7月1日 0時

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