・ ページ3
ジェシーside
俺の質問に、ゆっくり頷く樹。
可哀想に…
先天性無痛症
それは、痛みを感じない病気だ。
でも樹は、この病気だけじゃない気がした。
他の何かが、樹を苦しめてるんだろうなって。
この目、まるで助けを求めてるみたいに…
ジ「樹、樹は先天性無痛症っていう病気なの。だから、痛みを感じないんだよ。」
樹「先天性無痛症……」
樹は病名を噛み締めるようにつぶやき、さらに悲しそうな顔をした。
樹「そうですか…。だから…だったんですね…」
樹は、悲しそうな顔のまま、悲しそうに笑った。
胸が痛んだ。
ジ「俺は離れないからね?それだけは、忘れないで?医者としてじゃなくて、一人の人として、樹の傍にいるから。」
樹「ぇ……」
樹は驚いたような、信じられないとでも言いたそうな、そんな顔をした。
ジ「もちろん医者としても傍にいるけど、そんなの関係なく傍にいるからね?樹に何があったのかなんて、全く分からないけど、樹が話したい時に話してくれたらいいからね?いつでも、どんなときでも、、わかった?」
樹の目を見て、まっすぐに伝えると、さらにさらに目を見開く樹。
そして、その光を失ってしまった瞳にから、雫が落ちた。
あぁ、やっぱり。
ちゃんと伝えといて、よかったな…
ね?
樹…
109人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:J.J | 作成日時:2020年7月1日 0時