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樹side



あれから、お昼が来るのは楽しみでたまらなかった。


ようやく来たその時間。


だいぶ怪我も治ってきて、ゆっくりだけど、歩けるようになってきた。


それでも、支えがないと難しいから、ジェシーさんに支えてもらいながらゆっくりゆっくり移動する。


外に出るのは、いつもの移動距離より長いから、いいリハビリになる。




やっと着いて、ベンチに座る。



樹「ふぅー……」


ジ「だいぶ歩けるようになってきたね!じゃあ早速食べよっか!」



そう言って、お弁当を広げてくれた。



樹「わぁっ……!」


ジ「HEHE!いただきまーす」


樹「…いただきますっ」



ジェシーさんに箸をもらって、卵焼きをひとつ、口に入れる。


途端に広がる、


“おいしい”


誰かが作ってくれた料理なんて、


初めて食べたな


こんなにも、美味しいものなんだね


それを、あなたから教えてもらったことが、


また嬉しい。


初めて俺に、料理を作ってくれた人が


あなたでよかった。

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作者名:J.J | 作成日時:2020年7月1日 0時

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