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ページ17

ジェシーside



樹から語られる話は、あまりに酷いものだった。



樹「なのに……ずっとここが苦しかったっ」



そう言って樹は、胸を抑えた。


じゃあ……


樹は


既に十分、


痛みを学んでたんだね……


でもそれは、学んではいけない痛み。


でも俺も、その痛みを学んでいる。


だから少しは、わかるよ…



俺は後ろから樹を抱きしめた。


自分の声が震えてるのがわかって、情けない。



樹も、、

俺もそう。


ただ、平凡な幸せを望んだだけなのに、

その望みは、、心に傷を残して消えていった。


どれだけ苦しんでも、


その苦しみが、和らぐことはなかったんだよね



それでも樹は、俺が初めてだったからと言ってくれた。


その言葉は、今の俺に、何かを与えてくれた気がした。



ジ「ねぇ…樹…約束する。俺、一生樹と生きるから。絶対離れないから。」


樹「ジェシー…さん…」


ジ「俺との人生を、、新しく刻んでよ」


樹「っ…」


ジ「樹………俺と一緒に生きてください」



俺の腕に、雫が落ちた。


樹からの雫だ。


樹は、回された俺の腕を抱えて、声を抑えて泣き始めた。



車椅子がなかったら……


正面から、しっかりと、



抱きしめてあげられるのにな…

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作者名:J.J | 作成日時:2020年7月1日 0時

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