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樹side
樹「今まで、つるんできてた奴らも、
離れていって……ひとりぼっちになった…
っ…だから…
もう一度…誰かに振り向いてほしくてっ……
自分を傷つけてみたけど…
結局誰も…振り向いてはくれなかった…
それでも、痛みはわからなくて…
なのに……ずっとここが苦しかったっ」
痛みさえ…知ることが出来ていれば、
俺は今ごろどんな人生を歩めていたのかな…
痛みさえ…知っていれば。
樹「だからっ…ジェシーさんが、初めてだったからっ……
夢だと…思ってた……
俺を抱きしめてくれてり…手を握ってくれたり。
初めてだったから……」
すると、ジェシーさんが立ち上がって、俺の後ろに回った。
そして、
後ろから、ジェシーさんの腕とともに、温もりが俺を包み込んだ。
ジ「じゃあ…初めてが、俺でよかった…」
樹「ぇ……」
ジ「樹の初めでが、俺で…よかった。話してくれて…ありがとうね…」
樹「っ……」
また……
優しすぎる…
そんな言葉も、こんな温もりも、
俺にとっては初めて
それをまた、あなたからもらった…
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作者名：J.J
| 作成日時：2020年7月1日 0時
