Whereabouts (ページ6)

今日:5 hit、昨日:7 hit、合計:34,822 hit

・ページ6

ジェシーside

樹を寝室に連れてきた。

とりあえずベッドに降ろして、リビングに忘れた携帯を取りに戻ろうとした。

樹(ｸｲ、、

ジ「ん？」

樹は俺の服の袖を遠慮気味に、でも強く引っ張った。

樹(ﾌﾙﾌﾙ

これは行かないでってことだよね？一応一緒に寝てあげるつもりなんだけどな。

言ってあげた方が安心するか！

ジ「大丈夫だよ？今日から一緒に寝よ？ちょっと携帯忘れたから取りに行くの」

樹(………ｺｸ

ジ「すーぐ戻ってくるから！待ってて？」

不安でいっぱいの顔のまま、手を離した樹。
なんだか離れたくなかったけど、髙地とかに連絡したかったから、急いで携帯を取りに行った。

小走りで戻ってくると、樹はベッドの上で体操座りをして、顔を埋めていた。

ジ「樹？戻ったよ」

樹(ﾄﾝﾄﾝ…

ジ「HEHE！はーい」

樹は顔を上げ、俺を確認すると隣を叩いた。
来てってことね笑
俺もベッドに上がった。

既に樹は目をこすっている。まだ幼稚園児だもんね。今はちょうど9時だけど、眠いよね笑。

たぶん、樹は今も不安なんだろうな。
どうやったら安心させてあげられるのかな。

俺、馬鹿だし、こんな経験ゼロだからわかんないや。とりあえず今日は俺の抱き枕になってもらおうかな〜笑

ジ「樹？眠いでしょ？」

樹(……ﾌﾙﾌﾙ

ジ「え？笑」

樹(ﾌﾙﾌﾙ……

ジ「目がとろーんとしてるよ？笑」

樹(……ﾌﾙﾌﾙ

ジ「樹？もう9時だから寝ていいよ？本当は眠たいでしょ？」

すると、ほとんど閉じかかっている目で俺を見上げた。
樹、言いたいこと、わかるよ。
大丈夫だから。

俺はそういう意味も込めて、樹を抱きしめたままベッドに寝転んだ。
ガバッと布団をかけ再度樹を抱きしめた。

ジ「ずっとこうしてるからね？安心して寝な？温かいでしょ？」

樹(ｺｸ…………ｷﾞｭ

ジ「HEHE、おやすみ、樹」

よほど眠かったのか、そこから秒で寝てしまった樹。
俺は横に置いてた携帯を取って、髙地に電話をかけた。
横で喋っても、たぶん樹は起きないだろう笑。