Whereabouts (ページ24)

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ジェシーside

『お兄さん！お兄さん！おはよう！』

ん？誰？誰の声？
変な夢でも見てるんだな〜

最初はそう思ってた。

でもだんだん、声が現実のような気がしてきた。

「お兄さん！あさだよ！」

んーと伸びをして、目を開けると、そこにいたのは既に起きていた樹だった。

驚きすぎて、信じられなくて、変な声しか出ない、、

ジ「HEっ！？HEっ？樹？」

樹「ふふっ！お兄さん、おはよう！」

間違いない…
間違いなく、目の前にいる樹が、言葉を発している…

ジ「…ジェシー…？声が…戻ったの？？」

樹「もどったの！お兄さん、おしゃべりできるようになった！」

俺は嬉しすぎて、飛び起きて樹を抱きしめた。

ジ「…樹っ！ん〜〜！」(ｶﾞﾊﾞｯ

樹「うわぁっ！」

やばい、、

涙が出てくる…笑

やっと…やっとなんだ

長かったようで、早かった。
そんな感じ。

目の前で、樹が声を出して笑っている。

“お兄さん”と言ってくれた。
“おはよう”とも言ってくれた。

これで夢だったなんて、言わないよね？？

初めて聞いた、樹の声。

初めてなのに、すんなり耳に入ってくる声。

俺はしばらく樹を離せなかった。