Whereabouts (ページ13)

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ジェシーside

北斗にお礼を言って病院を出る。

髙地とも別れて、

家に帰りつく頃には樹は爆睡。

湿布ではしゃぎすぎたかな？笑

心配なくらい軽い樹を抱えて中に入る。

ソファーにおろし、お昼ご飯を作る。

作り終わってもなお、夢の中の樹。

ジ「じゅり〜」

樹「………………」

ジ「樹〜お昼ご飯だよ〜」

樹「……っ…………？」

ジ「AHAHAHA！ご飯〜！お腹すいたでしょ？」

樹「っ！」(ｺｸっ

今日は食パンがあったからサンドイッチを作った。

樹を重ねたクッションの上に座らせ、樹のお皿に半分に切ったサンドイッチをのせる。

樹(！？

ジ「HEHE！これはサンドイッチだよ！お野菜をパンで挟んだやつ！」

樹(っ〜！

目をキラキラさせて目の前のサンドイッチを見つめる樹。

サンドイッチを知らないことは、少し可哀想に思えるけど、こんなにも目をキラキラさせてるのを見たら、、、

俺から学んでくれたんだって思えて、嬉しい。

俺が食べるのをじっとみて、真似をするように勢いよくサンドイッチにかぶりついた。

ジ「HEHE！おいし？笑」

樹(〜〜♪ｺｸｺｸ！

ジ「そっか！よかった！」

あっという間に完食してくれた樹。

満腹を全面に出すように、満面の笑みでお腹を軽く叩いた。

俺は樹の声を取り戻すことができるのか。

そのためには樹が安心出来る居場所を作ってあげないといけない。

っといっても、俺、馬鹿だから全然アイディアなんて浮かばない。

俺は俺が思ったことを思ったままにしてあげよう。

それが一番良い方法な気がする。

ね、樹。

俺がパパになるから。

ここが樹にとって安心出来る居場所になるように、頑張るからね。