Whereabouts (ページ1)

今日:10 hit、昨日:13 hit、合計:34,802 hit

・ページ1

ジェシーside

ジ「じゃあまた明日！」

髙「おう！」

同じ仕事をしている髙地と別れる。
髙地は高校からの付き合いだ。
偶然にも同じ仕事につき、担当まで一緒なんだ。

家も近く、俺の家の2つ奥だ。自然と俺を送る形にいつもなる。

今は18時。家に入ってスーツを脱ぐ。

ジ「今日はなんにしよーかなー」

1人で夕食を考える。なるべく自分で作るように心がけてるんだ。

冷蔵庫を開いてみたが、、中は乏しいものだった。

ジ「いっちょ買い出し行くかー」

スーツから着替えたのは黒のスウェット。
これなら着替え直さなくてもいいかな。

俺は財布と携帯を持って、徒歩で行けるところにあるスーパーへと向かった。

無性にカレーが食べたくなったから、今日はカレーにしよう。

人参、じゃがいも、、順々にカゴに入れて、会計を済ませる。

家の前まで来て、違和感に気づく。

ジ「……ん？」

玄関のドアの前に、人影が見えるのは気のせい？
いや、気のせいじゃなかった。
近くに行ってみると、そこには幼稚園児ぐらいの男の子がうずくまっていた。

……HE？

えーっと、、どうすればいい？どうするべき？

とりあえず、声かけてみるしかないか。

ジ「えーっと、ぼく？どうしたの？」

すると、声に反応した男の子がゆっくりと顔を上げた。

その顔を見て、俺はこのままにしちゃダメだと感じた。このままじゃあねって言っちゃいけない。そう、俺の脳が判断したんだ。

俺は財布に携帯を両方のズボンのポケットに入れ、買い物袋を片手に持った。

そして、空いたもう片方で男の子を抱きかかえて家へと入った。

その間も、男の子は怯えた表情のまま声は出さなかった。