向日葵の季節11 ページ39
「仲いーね、お二人さん。」
「あ、しんちゃーん。」
「はい、かき氷。桃あったから桃にしてみた。」
「…私で試さないでよ。」
「その代わり奢りだから！美味かったら一口ちょうだい。」
「はーい。」
「きょもはね〜…」
隣で話す2人に対して、1口かき氷を口にして、ひんやりと体に浸透していくのが感じた。桃の香りが鼻を通らせて、舌に沈んでいく。とても心地がいい。
「美味いー？」
「うん、あげるー。」
器ごと渡して、1口食べて慎ちゃんがうまーい！と笑いかけた。でしょ？と言うと、いや俺が買ってきたんだからね！と言われてしまう。
慎ちゃんからかき氷を受け取って、ほんのりそれを食べてるとぽす、と隣に誰かが座り、確認すると樹先輩だった。
「…シーグラスですか？」
「ん？あぁ、うんそう。後で一緒に探そ。」
「はい！樹先輩食べます？」
「桃？」
「桃です、美味しいですよ？」
「まじ？」
口を開けられ、その中に入れるとしゃく、といい音を鳴らして微笑んでうまい、と言ってくれた。
「きょもー、フランクフルト食べるー？」
「いるー。樹ー、たこ焼き食べる？」
「食べるー。」
私の後ろで交わされる会話に笑いながら、ジェシーに手を振ると目の前に腰を降ろされ、スイカのアイスキャンディを差し出してきた。
「交換！」
その屈託のない笑顔に嬉しくなりつつ、かき氷を掬って、ジェシーの前に差し出す。
2人して口に含むと、スイカの香りが鼻をかすめ、んー！と喜んで顔を綻ばせる。
「美味くね！？」
「うまーい！」
「こーちぃー！これ美味いよー！」
「えー？なにー？」
すぐに�眞論菁擇慮気惺圓�ジェシー。ほんと大好きだな、とか思いながら、寧々が男性と立っているところが目に入り、ラブラブだな、と思いつつ少し覗く。
「…ジェシー、北斗先輩どこ行ったの？」
「え？近くのコンビニ行ったー。」
その男性は北斗先輩ではなく、見知らぬ男性。
寧々の顔は嫌がる顔をしていて、昔からの親友が嫌がっているのにじっとしていられるわけがなくて、苛立ちを抑えきれず、その場に向かい、歩く。
「寧々、」
「Aっ、」
「えっ誰ー？自分から襲われに来た？」
「はぁ？友人の手を離してください。」
「えぇっ、すごい強気〜、嫌いじゃないよ！」
「いやあなたに好かれても。」
「えぇ？俺も連れいるから満足させれるって！」
「いや、いいです、離してください。」
こっちも腕を握られ、振りほどこうとしても女の力では難しい。
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遊惑(プロフ) - 神山芽衣さん» キュンキュンして頂けて光栄です！そう言ってくださると更新も楽しいです！ (2019年5月19日 21時) (
レス) id: c7d2e895bd (このIDを非表示/違反報告)
神山芽衣 - コメント失礼します。とても楽しく、キュンキュンしながら読んでます。更新大変だと思いますが、頑張って下さいp(^^)q (2019年5月6日 23時) (レス) id: 5d0933fc27 (このIDを非表示/違反報告)
遊惑(プロフ) - ペペロンチーノさん» ありがとうございます！そう言ってくださると頑張れます！ (2019年5月5日 12時) (レス) id: c7d2e895bd (このIDを非表示/違反報告)
ペペロンチーノ(プロフ) - コメント失礼します。とても楽しく読ませてもらってます。大変だと思いますが頑張って下さい！ (2019年5月4日 23時) (レス) id: 117d6a24e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊惑 | 作成日時：2019年3月15日 23時
