向日葵の季節8 ページ36
「うみだぁあああああああ！！！」
「っよっしゃぁあ！」
あの日、つけられていたことは証拠もないし、確証もないために目をそらすしかなかった。
何もされなかったし、別にいいかとぼけっとしていた。
「寧々。」
「わっ、え、ん？」
北斗先輩が寧々に上着をかけて、寧々は混乱している。ただほんのりする北斗先輩の匂いで喜んでいるのはわかる。
「Aかわいーね！似合ってる！」
「ほんと？ありがと〜！ジェシーもかっこいい！」
「知ってるー！」
「なー、泳ぎに行かね？」
「！行く！行きます！」
「え、髪型崩れるべ。」
「海来たのに泳がないわけには行きません！」
「じゃあ行こー！」
ジェシーが走っていき、それについて行く。
ビーチサンダルに砂がかかり、じんわりと足が熱くなっていく。
あっちぃと叫びながら走るジェシーは楽しそうだ。
「うっわぁ、涼し〜！」
「きもちい〜…」
冷たい海水が膝までかかる位置に入り込むとべしゃ、と水がかけられる。方向を見ればジェシーが笑っていて、かけ返すとうわ！と笑いながら再びかけ返してくる。
「っひぃ！？」
「水鉄砲借りてきた〜」
背中に水が当たったと思ったら樹先輩がしっかりとした水鉄砲を構えていて、子供のように屈託のない笑顔についつられて笑ってしまう。
「うぇ、！顔にかかった〜！」
「A〜！」
「ねぇ見て！ヤドカリ！」
「これどう使うの、？」
「腹減ったー！」
「誰か砂遊びしよーぜー。」
「もうちょい奥行こうよ〜」
「…ちょっと落ち着いてください！言ってることバラバラすぎる、！」
カオスな空間に声を上げて喝を入れる。
「なぁ見てーヤドカリー。」
「…大きいね。」
「写真撮ろー、ヤドカリー！」
「かわい〜樹〜」
べしゃ、と水がかかり、何かと思えば慎ちゃんで。
樹先輩が置いていった水鉄砲を使って慎ちゃんにかけるとびしゃ、とたくさんの水がかけられた。
「ふぶっ、！」
「DAHAHAHA！しんたろーかけすぎ！！」
「しんちゃん？」
「わぁあああ！おこるなよ〜！」
「っも〜…うわぁっ、！」
「寒そうだから。」
「いや夏ですよ大我先輩。」
「寒そうだから！」
「好きな子に露出して欲しくないんだって。きょも。」
「っあ！おい慎太郎！」
「ふーん…」
ふわりとかけられた服は大我先輩の上着で。
大我先輩の髪からぽたりと滴り落ちる水滴がどうも色っぽくさせ、慎ちゃんの言葉に顔が熱く感じた。というか、熱い！！！
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遊惑(プロフ) - 神山芽衣さん» キュンキュンして頂けて光栄です！そう言ってくださると更新も楽しいです！ (2019年5月19日 21時) (
レス) id: c7d2e895bd (このIDを非表示/違反報告)
神山芽衣 - コメント失礼します。とても楽しく、キュンキュンしながら読んでます。更新大変だと思いますが、頑張って下さいp(^^)q (2019年5月6日 23時) (レス) id: 5d0933fc27 (このIDを非表示/違反報告)
遊惑(プロフ) - ペペロンチーノさん» ありがとうございます！そう言ってくださると頑張れます！ (2019年5月5日 12時) (レス) id: c7d2e895bd (このIDを非表示/違反報告)
ペペロンチーノ(プロフ) - コメント失礼します。とても楽しく読ませてもらってます。大変だと思いますが頑張って下さい！ (2019年5月4日 23時) (レス) id: 117d6a24e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊惑 | 作成日時：2019年3月15日 23時
