虹柱、死んだって【鬼滅の刃】

▼ ページ19

Aちゃんは
猗窩座殿を吸収したみたいだ

前より強くなってるね



女の子から離れて俺の方へと歩いてくる





『童磨』


「なぁに？」


『私は、少しだけど貴方のこと好きだよ

いつも優しくしてくれて
よく血鬼術を教えてくれて私は強くなれた


お兄ちゃんのこと悪くいうのは許せないけど


半端な身体になって、困ってた時によく甘味を食べさせてくれたの嬉しかったんだ


少なくとも童磨のこと、私は兄のように思うよ



ありがとう』




ふわり、優しく微笑んだ


本当にAちゃんは優しいね






「！珍しいねぇAちゃんがありがとうなんて」


『……これで最後、やりたいこと全部やる

どちらかしか選べない


私は鬼狩り、鬼殺隊として

鬼を斬ることを選んだ

だから童磨をここで斬る


斬るのは私じゃないけど、絶対斬るから』





そっか、残念


俺はAちゃんに斬られたいんだけどなぁ



……ほんとにここで俺は死んじゃうのかな



最後くらい許してね




俺はAを抱きしめた




「最後の言葉ってことだね


鬼狩りを選んだのならここでAちゃんを
殺さないといけないけど俺は殺せないよ

だって俺はAちゃんのこと好きだからね


でもそれだけじゃない


猗窩座殿とAちゃんのこと話してたんだよ



きっと鬼狩りを選ぶんだろうなって
俺も猗窩座殿も思ってたよ
Aちゃんの事はなんでもお見通しってね！


強くなってやりたいこと全部やって欲しいんだ


これから黒死牟殿の所へ行くみたいだね


Aちゃんの刀の師匠だ、簡単には倒せないよ


猗窩座殿といいAちゃんといい

俺に冷たかったけど


兄のように思ってくれてたんだねぇ


嬉しいなぁ


あれ、泣いてるね俺…



ごめんねぇ、Aちゃん


俺もAちゃんのこと妹だと思ってるよ

それ以上かもね！




また甘味食べようねっていいたいけど
斬るって言われちゃったらなぁ……来世かな？


気おつけてね、Aちゃん









大好きだよ、絶対に死なないで」









お願いだから、死なないで


Aちゃん、幸せになってね

▽→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す