モーニングぅ ページ17
｢ゆーずーるさん、起きてください、もう9時ですよー｣
河｢…ん"ぁ？｣
｢あ、こわっ！初老って寝起き悪くなるのかな…｣
さらっと貶されて、だけど目を開けると1番に見えたのは想っている人やからいいのか悪いのかようわからんまま目を覚ました。
河｢…あれ、昨日俺寝てしもたんか｣
周りを見渡せば、俺の家の家具はない。
つまりここはAの家。
｢たぶんそうです、朝起きたらゆずるさんがソファで口開けて寝てたんで｣
河｢そうなんやぁ、なんかすまんな…｣
｢全然ですよー。むしろ家まで送ってくれて感謝です笑
ま、マネージャーに怒られはしましたけどね！これから仕事なんで！！｣
河｢え、いつから？｣
｢んと、10時にフジテレビです｣
時刻は９時半。
河｢…間に合うんかお前｣
｢……無理ですっ！｣
爽やかな笑顔でそう返される。
河｢笑うことちゃうやろ！遅れるやんか、はよ行きぃ！｣
30分前にもなってこんなゆっくりしてるって、こいつ頭どないしててん。
｢でもゆずるさん、｢俺はええって、子どもやないんやから｣…うあ、じゃあ、、いってきますー！｣
うあ、ってなんやねん。
うあって。
急いで行く準備を終えたAを玄関まで見送る。
｢鍵がその棚の下にあるので、それで閉めてください。
あ、それと朝ごはん作っておいたんでよければ食べてくださいね！
じゃあいってきまーす｣
河｢あぁ、ありがとうな。
気ぃ付けるんやで｣
｢はい！｣
Aが行ったのを確認して、リビングに戻る。
キッチンへ行くと魚と卵焼きがラップしてあった。
…気使わせてしもたな。
俺は綺麗に盛られたそれらをレンジに入れて、午後からある仕事の確認をした。
あー、今日も頑張るかぁ。
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作者名：みるく。 | 作成日時：2020年5月20日 11時
