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二話 ページ3
『痛かったんだけど(怒)』
女？
不思議な事に、こいつと無惨様の匂いが重なる。
『聞こえてますかぁー！』
耳元で叫ぶ。
俺、うるさいの好きじゃないんだよね。
累「うるさい。」
糸で切り刻んでやろうと思ったのに当たる感触がなかった。
『こらっ(怒)少し声上げただけで簡単に技を使わない！』
指で糸を止めてる。
こんな奴、初めて。
目の前にいる女は綺麗な黒髪に鋭い赤目。
まるで、
「むざ…むぐっ…！」
“無惨様”と言おうとした俺の口を封じる。
早くて避けられなかった。
『その人の名前、言ってもいいの？呪いが発動しちゃうんじゃない？』
ﾋﾞｸｯと肩が揺れた俺は、
「血鬼術“刻糸牢”…！」
赤い糸が女を切り刻んだ。
ﾎﾞﾄﾎﾞﾄ･･･と落ちる手足や首。
累「人間…？何で血が出てないの？」
『私はA！累、私の家族になってよ☆』
この女は…Aは、俺の探している家族に近い存在かもしれない。
続く
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作者名：りな | 作成日時：2019年12月13日 16時
