一期一振 ページ26
刀を突き立てられたので激痛が伴う
血が次から次えと刀を通して滲み出てくる
まだ突き刺さったままの刀を小娘は勢いよく抜いた
貴「う゛っ………」
小娘は血のついた刀を汚く舐めた
主「安心して？折りはしないわ……」
そう言って刀を振り上げた
もう一度くるであろう激痛に目を瞑ると
肉が切れる音がした
しかし私には特に痛みはない
恐る恐る目を開けると
そこには腕が切断された小娘と
冷たい目をした一期一振がいた
主「何すんのよｯ！！！！！」
そう言って血が止まらない腕を抑えながら小娘は言った
一期一振は答えるつもりはないようで
小娘の首元に刀を添えた
一「五虎退の次は天叢雲剣ですか………」
主「そうよ！！！私の物に何したって別に私の勝手でしょう？！？！？！」
そう小娘が言うと一期一振は悲しそうな顔をして
一「そうですか……」
と言うと
一「ならばお覚悟」
と言って刀を主の首にめがけて振り下ろした
しかし小娘も負けじと近くにあった五虎退の一部を一期の胸に刺した
他の刀剣男士を見るといつのまにか体のどこかにお札が貼られていた
皆そのせいで動けなかったのだろう
悔しそうな顔をしている
結果は両成敗だった
一期一振は小娘の首を切ったが
小娘も一期一振の心臓に刃を刺していた
一期一振は穏やかな顔で
一「弟に殺されるなら………本望ですな…」
と笑った
小娘が死んだことでお札の効果が切れたのか
他の刀剣が次々と一期一振に駆け寄っていく
しかしもうそこには一期一振の姿はなく
ボロボロでもう使えなくなってしまった彼の本体が置いてあった
皆泣いていた
何もすることができなくて
ただただ泣いていた
私は彼と過ごしたたった数日の記憶を思い出して
目から滴をこぼした
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Skin(プロフ) - (▼ω・)さん» ありがとうございます！絵はまだまだ練習中なんですが誉めていただいて嬉しいです(っ´ω`c) (2017年8月25日 20時) (
レス) id: ab21f3fc4a (このIDを非表示/違反報告)
(▼ω・) - 続きが気になりマッスル！刀剣女子の夢小説が大好きなので、この小説、面白いのであります！更新、頑張って下さいな！(あと、絵がめっちゃ上手いデスネ。羨ましいっす。) (2017年8月25日 16時) (レス) id: 40bff91c41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颰 | 作成日時：2017年7月16日 16時
