10 リヴァイ�� ページ30
三日間の休暇の次の日、朝一で会議が行われていた。
それは、明日行われる今回の壁外調査の報告とリヴァイの処分についてだった。
前者は、今回の成果と損害についての報告が必要である。もちろん、初めて採り入れた機動班についての報告が最も重要とされていた。
ウィルが3日前に提出した報告書には、今回の壁外調査での機動班の活動範囲を記し、どこに誰が向かい何をしたかも細かく書かれていた。
他にも課題や改善点などがまとめられていて、その資料を一目見れば、全て分かるようになっていため、話はすぐに済んだ。
周りから見ても機動班の活躍は明らかだった。シャーディスは今後も改善しながら継続していく方向で上に報告すると言った。
しかし、ウィルが引っかかったのはリヴァイの処分についてだった。
何故、彼が処分されなければならないのか理解し難かった。
初めての壁外調査だったにもか関わらず、数十体の巨人を討伐した。彼こそ調査兵団になくてはならない存在なのではないかと思うほどの活躍ぶりだった。
もちろん、このことについてはエルヴィンも反対の意を唱えた。
しかし、他の幹部達はシャーディスと同じ考えだった。
「私は、エルヴィン分隊長と同じ意見です。」
シャーディスとエルヴィンの間に険悪な雰囲気が流れていると、ウィルは手を挙げる。
「私は何度もリヴァイと対話してきましたが、彼は皆さんが思っているような危険な人ではありません。
壁外調査でも彼の活躍は我々の助けになったのも事実です。」
ウィルの発言に周りの幹部たちが反論する。
更にウィルも負けじと言葉を続けると、その場は騒がしくなる。
それを沈めるようにシャーディスはウィルに向かって言う。
「アイツは人殺しだ
罪人を庇うほど調査兵団はぬるくない。」
「人殺し…？
リヴァイは理由もなく人も殺すような人間じゃないと思います
それにはきっと理由が…」
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作者名：earthn | 作成日時：2019年8月5日 6時
