【進撃の巨人】 NTEOTW KYHU (ページ3)

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２出会い① ページ3

女であるイザベルがリヴァイやファーランとの同部屋を許可されることはなかった。

突然地上へ来て、突然調査兵団に入団したこの数時間、15歳の少女が落ち着いていられるわけがなかった。

「...」

イザベルは案内された部屋の前で立ち尽くしていた。

その部屋のドアを開けることができなかったのだ。

この中には誰がいるのだろうか

一体何人部屋なのだろうか

自分は受け入れてもらえるのだろうか

リヴァイやファーランのいない生活ができるのだろうか

そんな不安が頭の中でぐるぐるとまわっていた。

「あなた、私の事ガキって言ったけど私の方がお姉さんだったわ」

聞き覚えのある声が後ろから聞こえ、振り向くとそこにはウィルがいた。

「今日からよろしくね」

笑顔で手を差し出すウィルを見て、数時間前の恐ろしい顔を思い出し、身震いをした。

しかし、ウィルはさっきはごめん、とドアを開けて部屋に入っていった。

最初に会った時と同じように眉を下げこちらを見たウィルの瞳は優しさに溢れていて、安心したイザベルは後に続いて部屋に入った。

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数分前...

入浴を終えたウィルは渡り廊下を通り女子棟へ行こうとしていた。
ふと横に目をやると、幹部棟から出てきたリヴァイの姿が見え、早足へリヴァイの元へ向かった。

「幹部棟で何してたの？」

地下街でエルヴィンといた女に突然声をかけられたリヴァイは一瞬目を大きく開いたが、すぐにいつもの静かな表情に戻った。

「てめぇには関係ない」

横を通り過ぎようと横にずれたリヴァイの前にウィルは通さないように立つ。

リヴァイより小さなウィルは少し顔を上げ、困ったような怒ったような表情をしていた。

行く道を邪魔されたリヴァイは不機嫌そうに眉間にしわを寄せる。

「邪魔だ、どけ」

「あなたは調査兵団(ここ)に一人来たわけじゃない。あなたが何かして困るのは私たちじゃないわ。よく考えて行動した方がいい。」

苛立つリヴァイを負けじと睨みつけるウィルは落ち着いた声で言い聞かせるように話し、来た道を戻るように歩き出す。

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・・・現在公開可能な情報
調査兵団兵舎について①
南の座学を行う部屋や食堂や便所や風呂場等がある時計棟、東の女子棟、西の男子棟、北の幹部棟の四つの建物が立っている。
時計棟と幹部棟、女子棟と男子棟はそれぞれ二箇所ずつ渡り廊下が設置されている。