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ホークスは少女との取り調べを経て、ある一つの可能性に辿り着いた。
それは希望であり、しかし未知の領域であった為リスクが大きかった。
解決への糸口は掴めているものの、自身の元へ引き寄せることが出来ない、そんなもどかしさを感じながら、取調室へ足を運んだ。
少女は先に席に着いており、係員に差し出されたアイスココアを両手で持ちながらストローで吸って飲んでいる。
その姿に顰めていた顔が緩み、幼子を見ているような気持ちになった。
『あ、ホークスさんだ。』
彼の姿を見るや否や嬉しそうに口角を上げ、姿勢を正す少女。
「毎度毎度呼び出して悪いね。…飲みながらでいいよ、リラックスして聞いて欲しい。」
ホークスは肩の力を抜くように言い聞かせ、少女は指示に素直に従い椅子の背もたれに背中を預けて頷いた。
そして一呼吸置き、先程まで悩みやに悩んでいた一番確信に近い答えを少女に話し始める。
「…メリー…じゃなくて、マリーちゃん？とキミが共有している個性をどう切り離すかっていう問題について…一つ解決案があがった。まだ確信は無いけど。」
『ほんと…？』
「あぁ。ちょっと前例が無いもんでね、こっちも資料読み漁ったり過去の文献見たりであたふたしてたんだけど、ニュアンスだけでも伝えられたらってさ。」
少女は背もたれから自然に背中を離し、ホークスの目をじっと見つめた。
彼は「そんな見つめられても困っちゃうなぁ。どうしよ」とややプレッシャーを感じながらも口を開いた。
「単刀直入に言うと、個性もマリーもキミの感情から生まれているモノなんだよ。」
『私から…？』
「そう。例えば…友達が欲しいっていう感情から友達を物理的に作り出すんだよ。大抵の個性持ちでも、これは出来ないんだけど…キミのその個性はそれが可能だった。」
「自覚がない頃から家庭内で疎外感を感じていたキミは個性が芽生えたその直後から、孤独からきた寂しさを埋めるためにマリーを無意識下で作り出していた。」
「それから兄が亡くなって以来、義父を真っ先に憎んだキミはほとんど自我を失った状態で個性を発動していた。お母さんも共通だけどね。」
「幸せな家族、という理想が感情を生み出しマリーがその思いを吸収。義父、母親、父も同時に取り込んで、個性内の境界で家族を作る、一から作り直す目的を果たそうとする。」
「全ては、感情が生み出した産物なんだ。だからキミがマリーを消失させることも感情次第でどうにかなるかもしれない。」
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黒凛蝶(プロフ) - 霧雨さん» 閲覧、コメント有難うございます！悩みに悩んだ部分でもあるので、そう言って頂けて凄く嬉しいです…！！身体の事までお気遣い感謝します！霧雨さんもどうぞお気を付けて。今後の更新も努めてまいりますので最後まで何卒よろしくお願いします！ (2022年8月18日 8時) (
レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
霧雨 - めちゃくちゃこの作品好きです‼‼‼夢主ちゃんの話し方やキャラとの接し方がもう可愛すぎて42ました_:(´ཀ`」 ∠):今後の話も楽しみに待っています！！御身体には気をつけて下さい。最後にこれからも応援しています！！！ (2022年8月18日 0時) (レス) @page29 id: d97116c4b2 (このIDを非表示/違反報告)
黒凛蝶(プロフ) - 凛華さん» 閲覧、コメントありがとうございます！とても励みになります。これからも更新していくので何卒宜しくお願いします…！ (2022年7月28日 13時) (レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - こういうキャラは好み…!! (2022年7月28日 10時) (レス) @page4 id: 77dfc54020 (このIDを非表示/違反報告)
黒凛蝶(プロフ) - 秋冬さん» コメント、閲覧有難う御座います！励みになります、更新頑張れます！！何卒よろしくお願いします！！(大声) (2022年1月25日 16時) (レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒凛蝶 | 作成日時：2021年6月27日 1時
