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見上げるとそこには忘れるはずがないホークスの姿があった。
連絡を受けていち早く駆け付けたようだった。
ホークスと少女の視線が交わると、少女は弾かれたように立ち上がって後方へと下がった。
緑谷は少女を落ち着かせるように背中を摩った。
「…今回の実行犯は、あの子なの？」
表情一つ変えることなく、ホークスは切島に問う。
「うっす。被害者に怪我はありません。…あの、なんか殺されかけたけど助かったっつーか…。」
「殺されかけた？どういうコト？」
切島の曖昧な表現に疑問を抱いたホークスがそう言うと、頭を掻きながら唸り、何と表現すれば良いか分からないのか身振り手振りで話し始めた。
「最初は攻撃しようとしてたんスけど…本気じゃないって言いますかね…。」
「別の組織に操られてるとか、そんな感じかなァって…説明下手ですんません…。」
上手く言葉で伝えられないことにもどかしさを感じながらホークスに対して謝る。
「いや、充分だよ。…久しぶり、かな？Aちゃん。」
少女の事を既知しているのはヒーロー皆そうだが、距離感が他の者と違い、親しげに会話を始めたホークスに対して緑谷も切島も驚いていた。
「二人共後は任せて。ちょっと話をしたいんだ。この子とさ。」
ホークスがそう促すと、二人は「失礼します」と短く返事して別の現場へと向かっていくのであった。
二人きりとなった路地裏には外の雑踏は不思議と聞こえてこず、静かだ。
そんな中初めに口を開いたのはホークスで
「…この間の事大変申し訳なく思う。キミを根拠なしに疑ってしまった。すまない。」
そう言うと、深く頭を下げた。
少女は驚きで目を見開き、おどおどとした。
「ヒーローとして、人を守り平和を築く立場として有るまじき行為だ。先入観でキミを傷付けてしまった。」
少女は首を振る。
『…私とマリーが、いけないの。もうね、全然私のお話聞いてくれなくなっちゃった。』
その言葉が何を意味するのか、ホークスには瞬時に理解する事が出来た。
既に個性は少女を心身共に蝕み、侵食し、着実に己の一部にしようと取り込み始めている。
否、もう半分程は呑まれている。
『さっき、私の体言う事聞かなかった。緑髪君のおかげで助かった。赤髪君も助かった。でも、今度は─』
途端に少女の声が途切れる。
『こん、どは─っ』
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黒凛蝶(プロフ) - 霧雨さん» 閲覧、コメント有難うございます！悩みに悩んだ部分でもあるので、そう言って頂けて凄く嬉しいです…！！身体の事までお気遣い感謝します！霧雨さんもどうぞお気を付けて。今後の更新も努めてまいりますので最後まで何卒よろしくお願いします！ (2022年8月18日 8時) (
レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
霧雨 - めちゃくちゃこの作品好きです‼‼‼夢主ちゃんの話し方やキャラとの接し方がもう可愛すぎて42ました_:(´ཀ`」 ∠):今後の話も楽しみに待っています！！御身体には気をつけて下さい。最後にこれからも応援しています！！！ (2022年8月18日 0時) (レス) @page29 id: d97116c4b2 (このIDを非表示/違反報告)
黒凛蝶(プロフ) - 凛華さん» 閲覧、コメントありがとうございます！とても励みになります。これからも更新していくので何卒宜しくお願いします…！ (2022年7月28日 13時) (レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - こういうキャラは好み…!! (2022年7月28日 10時) (レス) @page4 id: 77dfc54020 (このIDを非表示/違反報告)
黒凛蝶(プロフ) - 秋冬さん» コメント、閲覧有難う御座います！励みになります、更新頑張れます！！何卒よろしくお願いします！！(大声) (2022年1月25日 16時) (レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒凛蝶 | 作成日時：2021年6月27日 1時
