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電車を乗り進め、次々と変わる景色に
図鑑や絵本、旅行雑誌等を見ている気持ちになった
目の前の子供が母親に注意されつつも、変わる景色に見蕩れて、窓に手を着いてはしゃいでいるのを見て
内心私も同じ様な気持ちだと共感を得ていた
私が見ていた景色よりずっと広くて綺麗で目がチカチカするほどに様々な色が美しく移り変わり、混ざった
駅に着いて、人混みの流れに身を任せて、五条さんの隣を歩く
改札をくぐり抜け、階段を登り人に押されながら外に出て少し歩けば商店街の様な賑わいのある場所に出た
全体的に赤と黒や金箔、緑といった色が多くあり中華の飲食店が立ち並ぶ場所だった
不思議に思っていると五条さんが小さな声で
「ここはね、横浜って場所の中華街だよ。食べ物で言ったら小籠包とか天津飯とか…回鍋肉とか青椒肉絲とか？」
思えば漢字を使われている商品が多い気がする
日本ではあるものの、どこか異国情緒溢れていて矢張り不思議だ
歩いていると中華独特の香辛料の香りから打って変わって、潮のような匂いがした
開けた場所に出るとどうやら海の様だ
船が並を作り進んで、鴎がその上を飛び、風が心地いい
「海好き？」
五条さんの問いかけに、なんて答えればいいか私には分からなかった
資料や本で見た中には、山や海の情報が沢山載っていたけれど、行ったことがなかったから、どちらが好きとは断言出来ないでいる
直ぐに答えなかった私を見て五条さんは、私の頭にぽんと手を置いた
「大丈夫。これから色んなとこ行って、色んな事を知ればいいよ。僕が教えてあげるから」
「若者には青春がないとね。僕は君の青春を一部借りちゃってるからさ、その分ちゃんと返すよ」
「本当ですか…？」
「勿論」
「さて、こっからが肝心。先ずは今日の宿泊施設を探して…それでもって警察の手から逃げつつ、やる事をやる」
「ゲームで言うラストステージだよ」
「ラストステージ」
「そ、終盤だ」
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黒凛蝶(プロフ) - 玲奈さん» 閲覧、コメント有難う御座います！とても素敵なお言葉を本当に本当に有難う御座います…思わず泣きそうになってしまいました。背中を更に強く押されたような気がします。どうかこれからも何卒宜しくお願い致します！ (2022年8月8日 23時) (
レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - コメント失礼します!凄く素敵なお話を書いて下さりありがとうございます!途中からほんとにドラマを見ている気がして…とゆうかこれはもうドラマ化すべきなのでは!?となりました 黒凛蝶様の書く小説は好きな作品が多くて嬉しいです!これからも応援してます! (2022年8月8日 4時) (レス) @page50 id: d602917972 (このIDを非表示/違反報告)
黒凛蝶(プロフ) - うぇいさん» コメント、閲覧ありがとうございます！そう仰っていただき作者の目頭が熱くなりました…。読んで頂き本当本当に感謝です！ (2022年1月6日 21時) (レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - とても素敵な作品。終盤の展開に目頭が熱くなった (2022年1月6日 19時) (レス) id: daba836190 (このIDを非表示/違反報告)
黒凛蝶(プロフ) - おまるさん» コメント、閲覧ありがとうございます！おまるさんの楽しみとなれる作品を作れて作者は本望です…！今作は完結してしまいましたが、またの機会がございましたら何卒作者をよろしくお願い致します (2021年6月27日 1時) (レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒凛蝶 | 作成日時：2021年4月16日 20時
