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Aside
暗い道の先に見えた行き止まりの壁
そこにたむろする三人の女子の影とその奥に一人、虎杖君が居た
逆ナンかよ…！？
『虎杖君！』
私の呼び声に全員の目線が私に向けられた
虎「伊澄！」
「何？彼女？」
「でもよくあんじゃん、ナンパとかされてるヤツをさ「俺の彼女だから」って嘘ついてその場から助け出す的な？」
「あーね、それっぽいわ」
『虎杖君、行くよ』
話している彼女達の合間を裂くようにずかずかと進み、虎杖君の腕を取る
虎「おう、ごめん伊澄…」
「ちょっと、何勝手に終わろうとしちゃってんの？特にオマエ、ウチらの狙い物取んないでくんない？お仕事の邪魔なんだけど」
「どーせアンタもそこまで大事にしてる彼氏なんかじゃないっしょ？いいじゃん別に」
散々言いたい放題言いよって…大事にしてる彼氏じゃない？抜かしおるわ
初対面の人にする態度じゃないでしょ、あんま初対面とか関係無いけど
『貴女達のお仕事の件、私は知らない。やるならせめてもっと正式な所でやって欲しいです』
「上から偉そうに言わないでくんない？そーゆうお店で働きたいワケじゃないしぃ？ウチらは相手してくれたオトコの人からちょーっとお金を貰ってるだけ」
貰ってるんじゃない、盗ってるのかこの人達
一刻も早く外の道に出て、この場を離れたくて
足早に道を進む
けれど彼女達は執拗く私達の後をつけ、道を通さないように目の前に立ちはだかる
厄介なのに絡まれたな虎杖君…
すると一人の女子が私の肩と腕を掴んだ
その腕を私は軽く叩くようにあしらう
「うわっ、暴力女とかマジ痛いんですけど。兄貴早く来てくんないかな」
こんなんで痛いわけないでしょうが！レゴ踏んだ時の方が絶対痛いわ！よう生きてこられたな！？
一生分の足の小指をタンスの角にぶつける券を与えてやってもよろしくてよ？！
苛立ちを頑張って飲み込みながら無視を続けるも彼女らはその兄貴とやらが来るまで私達を逃がしたくないようで
「彼女気取んなよブス」
「大して可愛くもねーのにヒロインぶんないでくんない？パンピーはとっとと帰りなよ」
「いきなり現れて、彼氏守る私強くてカッコイーみたいな？見ててキモイんですけど」
虎「おい、取り消せよ」
彼女達の言い分に耐えられなくなった虎杖君が口を開いた
その声色は何時ものよりもずっと低くて、狼が唸っているみたいだった
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黒凛蝶(プロフ) - 海 於さん» コメント、閲覧ありがとうございます！！そう仰って頂き作者感激の嵐です…本当に本当にありがとうございます！ (2022年1月9日 23時) (
レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
海 於(プロフ) - もうとても最高でした … 🥲💞 (2022年1月9日 23時) (レス) @page50 id: 1c379a9e78 (このIDを非表示/違反報告)
黒凛蝶(プロフ) - さきさん» コメント、閲覧有難うございます！更新の励みになります…好きと言って頂けてとても嬉しいです！最後まで何卒よろしくお願いいたします (2021年8月25日 21時) (レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
さき - 虎杖くんがイケメンすぎて、眩しいです（笑）この小説かなり好きです！！ (2021年8月25日 6時) (レス) id: 4ac7fe361f (このIDを非表示/違反報告)
黒凛蝶(プロフ) - 睡眠時間さん» いえいえ！こちらこそ、時間を割いてコメントをして頂き本当にありがとうございます…自分は伏黒君が最推しです。虎杖君バシバシ恋愛要素に向けていきたいと思うので宜しくお願いします…！ (2021年8月3日 20時) (レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒凛蝶 | 作成日時：2021年7月22日 0時
