2 ページ2
Aside
『わぁっ！！』
虎「うおっ！？！？びっっくりした！！」
『騙されおったな、虎杖悠仁よ！君にその体幹がなければ今頃地面に尻もちをついていたであろうよ！』
『さぁ怒りたまえ！「危ねーからやめろ！」って怒りたまえよ！』
虎杖君の前に歩み寄り、好奇心と欲望に満ちた心と目で見つめる
頭を叩けと言わんばかりに、急かすように自分の頭をつついた
暫く私を見つめる虎杖君は何か言いたげな顔をしている
これは来たか…！？
口を開く彼に、期待に胸をふくらませて
言葉を待つ
虎「伊澄さ、
(来た、ちょっと真剣…！これは間違いなく怒っt──(
驚かせんの超上手くね？」
『へぁ？』
腑抜けた声が口から出た
溜め込んでいた好奇心が風船のように空気を含んで出ていった
そして徐々に「怒っていない」「ツッコミどころそこ？」という情報が脳で処理され
通算45回の驚かしも効かなかったという記録が残った
こんなに人生で人を驚かしたことは無いし、それに引っかかった人もいない
『そこ！？』
虎「だって45回も驚かされてんだよ？毎回引っかかっちゃうって凄くね？」
『何で回数覚えてんの？』
虎「面白いから？」
『怒ってってば！』
虎「怒る要素なくね？」
『あるよ大ありだよ！尻もちとか痛いじゃん！？』
虎「でもさ、俺に体幹あること分かってて仕掛けたんでしょ？親切じゃね？」
『あ─っ』
『クッソぉぉぉ……馬鹿だ私…』
虎「伊澄のドッキリはさ、優しいから俺好きなんだよね」
『えっ？』
虎「回数覚えてんのも、1回1回に伊澄の気持ちがあるからだよ」
『ほださないで、頼む…』
虎「なぁそれさ、伏黒に引っ掛けてみようぜ？絶対尻もちつく！」
『いやそれはそれで伏黒君が怒る─…』
虎「怒られたいんでしょ？」
『いや怒られたいのは虎杖君であって、伏黒君はいつも怒ってるし─…』
伏「失礼な事デケェ声で話してんじゃねぇよ…」
『あっす…』
虎「本人来てんじゃん！」
伏「怒りたくて怒ってねぇよ、あちこちで問題起こして仕事増やすから怒んだよ」
『サーセン…』
伏「虎杖、お前もだからな」
虎「釘崎もだし！」
伏「お前ら三人まとめてだっつーの！」
伏黒君は虎杖君に拳ィッ！！！をかまして
二、三分の説教(教訓)を私に叩き込んで部屋へと戻っていった
頭を痛そうに抑える虎杖君と、数分間の訓示で精神ともに削られた私
伏黒君、巻き込んでごめんよ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒凛蝶(プロフ) - 海 於さん» コメント、閲覧ありがとうございます！！そう仰って頂き作者感激の嵐です…本当に本当にありがとうございます！ (2022年1月9日 23時) (
レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
海 於(プロフ) - もうとても最高でした … 🥲💞 (2022年1月9日 23時) (レス) @page50 id: 1c379a9e78 (このIDを非表示/違反報告)
黒凛蝶(プロフ) - さきさん» コメント、閲覧有難うございます！更新の励みになります…好きと言って頂けてとても嬉しいです！最後まで何卒よろしくお願いいたします (2021年8月25日 21時) (レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
さき - 虎杖くんがイケメンすぎて、眩しいです（笑）この小説かなり好きです！！ (2021年8月25日 6時) (レス) id: 4ac7fe361f (このIDを非表示/違反報告)
黒凛蝶(プロフ) - 睡眠時間さん» いえいえ！こちらこそ、時間を割いてコメントをして頂き本当にありがとうございます…自分は伏黒君が最推しです。虎杖君バシバシ恋愛要素に向けていきたいと思うので宜しくお願いします…！ (2021年8月3日 20時) (レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒凛蝶 | 作成日時：2021年7月22日 0時
