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恵side

気付いたら目の前に宿儺の顔があった

否、虎杖というべきなのか…?

五「生徒の前なんでね、カッコつけさせてもらうよ」

術式も使っていないが、宿儺にダメージを与える五条先生

五「7,6,5…そろそろかな」

五条先生がそう言うと元の虎杖に戻っているように見えた

呪い自体が受肉して、本来であれば虎杖自身が死んでるか、そうなっている筈…
五条先生が虎杖の額に指を置いた途端、ふっと意識を失った

恵「ッ何したんですか」
五「気絶させたの」
恵「虎杖は呪術規定に基づけば死刑対象です。…でも死なせたくありません」
五「私情?」

恵「私情です、何とかしてください」
五「ふふっ、まっかせなさぁーい!」

ホント、この人いつもこの調子だし…
つーか、
恵「何度も言いますけど、なんでここにAがいるんですか!」

五「え?だから連れてきちゃった」
恵「なんでまた…!」
五「えぇ?だって二年の皆冷たいんだもん…僕が折角のご好意で一緒に行かない?って話しかけたのに皆して[絶対ムリ]って。」
五「即答だよ!?先生悲しいよ!?─って事で」

恵「お前も断れよ、つい最近任務行ったばかりだったろ」


『…五条さんが、言ってくれたから』


恵「はぁ…」

五「まぁまぁ、Aがこう言ってる事だし」
恵「なんでアンタがそれ言うんですか」

五「ほら、夜明けちゃうよ?僕も早く喜久福食べたいしさぁ、買った日に食べるのが最高なんだって、ほらほら!」

五条先生は早く立てと言わんばかりに俺を急かす
この人本当に人のこと見えてるのか…?

俺だって早く立ち上がりてぇし…けど…


身体が、持ち上がんねぇ…


五「立てないの?もー恵ったらぁ…甘えん坊さん」
恵「はっ倒しますよ」

足腰に力を込めて身体を上に押し上げようと、コンクリートの地面を踏み締める


恵「っ、…ぃ"ッ…!」

案の定、叩きつけられた衝撃であちこちが痛む

あの人は何ニヤついてんだ

『…っ!黒、』



五「んー、じゃあおんぶ?」
恵「年齢考えてくださいよ…一人で立てます」
五「Aが心配そうな顔で見てるよ?」

隣を向くと確かに心配そうな表情が滲み出ていた
…過保護かよ…

このまま一人で高専に戻るのは効率悪いし何より、ネタにされかねない

恵「…A、肩借りていいか」
『…、うん』

五「記念に撮っていい?」

恵「ダメに決まってんでしょ。何考えてるんですかほんと」
五「ちぇ」
恵「子供か」

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設定タグ:伏黒恵 , 五条悟 , 呪術廻戦   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:黒凛蝶 | 作成日時:2020年11月22日 0時

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