参 ページ4
恵side
気付いたら目の前に宿儺の顔があった
否、虎杖というべきなのか…?
五「生徒の前なんでね、カッコつけさせてもらうよ」
術式も使っていないが、宿儺にダメージを与える五条先生
五「7,6,5…そろそろかな」
五条先生がそう言うと元の虎杖に戻っているように見えた
呪い自体が受肉して、本来であれば虎杖自身が死んでるか、そうなっている筈…
五条先生が虎杖の額に指を置いた途端、ふっと意識を失った
恵「ッ何したんですか」
五「気絶させたの」
恵「虎杖は呪術規定に基づけば死刑対象です。…でも死なせたくありません」
五「私情?」
恵「私情です、何とかしてください」
五「ふふっ、まっかせなさぁーい!」
ホント、この人いつもこの調子だし…
つーか、
恵「何度も言いますけど、なんでここにAがいるんですか!」
五「え?だから連れてきちゃった」
恵「なんでまた…!」
五「えぇ?だって二年の皆冷たいんだもん…僕が折角のご好意で一緒に行かない?って話しかけたのに皆して[絶対ムリ]って。」
五「即答だよ!?先生悲しいよ!?─って事で」
恵「お前も断れよ、つい最近任務行ったばかりだったろ」
『…五条さんが、言ってくれたから』
恵「はぁ…」
五「まぁまぁ、Aがこう言ってる事だし」
恵「なんでアンタがそれ言うんですか」
五「ほら、夜明けちゃうよ?僕も早く喜久福食べたいしさぁ、買った日に食べるのが最高なんだって、ほらほら!」
五条先生は早く立てと言わんばかりに俺を急かす
この人本当に人のこと見えてるのか…?
俺だって早く立ち上がりてぇし…けど…
身体が、持ち上がんねぇ…
五「立てないの?もー恵ったらぁ…甘えん坊さん」
恵「はっ倒しますよ」
足腰に力を込めて身体を上に押し上げようと、コンクリートの地面を踏み締める
恵「っ、…ぃ"ッ…!」
案の定、叩きつけられた衝撃であちこちが痛む
あの人は何ニヤついてんだ
『…っ!黒、』
五「んー、じゃあおんぶ?」
恵「年齢考えてくださいよ…一人で立てます」
五「Aが心配そうな顔で見てるよ?」
隣を向くと確かに心配そうな表情が滲み出ていた
…過保護かよ…
このまま一人で高専に戻るのは効率悪いし何より、ネタにされかねない
恵「…A、肩借りていいか」
『…、うん』
五「記念に撮っていい?」
恵「ダメに決まってんでしょ。何考えてるんですかほんと」
五「ちぇ」
恵「子供か」
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作者名:黒凛蝶 | 作成日時:2020年11月22日 0時