.08. 視聴者さんにも… ページ10
ユトside
あの後すぐ、報告動画を撮ることに決めた。
俺一人で……。
本当はとても不安で、恐怖に押しつぶされそうだけど
この動画は1人で撮らなければいけない。
使命感みたいなものが、俺にそう思わせた。
メンバーのみんなには、画面外にいてもらってる。
俺からはすぐ見える位置、これだけですごく安心する。
ユ「ｽｩｩｰｰｰ ﾊｧｰｰｰ」
深呼吸をして、落ち着かない心臓を半ば無理やり落ち着かせて、俺は口を開く。
ユ「今日は僕、ユトから視聴者の皆様にご報告があり、動画を撮っております。
隠すつもりも、嘘をつくつもりも無かったのですが、僕、実は女なんです…。
小さい頃からスカートが嫌いで。
スカートを履いている自分が気持ち悪くて、ズボンばかり履いていました。
いつもすっぴんなんですけど、この通り僕、割と中性的な顔だからボーイッシュに生活してても苦労はありませんでした。
でも、中学からは制服ということでまあ…
いろいろありまして、高校は私服校に通いました。
それからスカートは履いていません。
本当にすみませんでした。
みんなからユトくんって呼ばれて、自然に馴染んでいたのが嬉しくて、結果的に隠したような形になってしまったこと、申し訳なかったと思っています。
これからは今までと変わらない服装のまま、女子軍として動画に出演させていただこうと考えています。
ただ、服装チェンジだけはもう少し、あと少しだけ待ってください。
僕の気持ちに整理が着くまで。
いつか必ず僕も服装チェンジに参加します。
これからも48-フォーエイトをよろしくお願いします！」
録画が止まった途端、緊張の糸が切れたのか、俺はペタンとその場に座り込んでしまった。
新メンバーの報告動画の時にも似たようなことがあったけど、その時とはちがう、本当に脱力しきったように座り込んだ俺に、皆が駆け寄ってきてくれた。
こ「お疲れ様、大丈夫か？」
ユ「あ、はい。大丈夫です。
ただごめんなさい。まだ立てそうにない…w」
e「肩貸すからソファ行きや？
ソファのほうが落ち着くやろ」
ユ「ありがとうございます」
こ「これ軽く編集してあげとくな？」
ユ「あ、お願いします！」
幻滅されるなんて…
なんで考えてたのか不思議になるくらい、皆普通に接してくれて、心があたたかくなった。
自分らしく生きよう。
皆受け入れてくれるから…大丈夫。
―――――
お待たせしましたm(_ _)m
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齋藤 愛音 - こたつくんに甘やかされたい (1月27日 13時) (
レス) id: d37c4fe6ba (このIDを非表示/違反報告)
齋藤 愛音 - こたあみ大好きこたつくんのかかのじょになりたい (1月27日 13時) (レス) @page5 id: d37c4fe6ba (このIDを非表示/違反報告)
音ちゃん推し - はい更新頑張ってください (2022年2月16日 18時) (レス) id: 6f67511d25 (このIDを非表示/違反報告)
紫伊那(プロフ) - 音ちゃん推しさん» そうですね…。フォーエイトに戻ってくるのは難しくてもまたどこかで音楽を届けてくれることを信じて待つしか…。亀更新にはなりますがこの作品の更新は続ける予定なのでもし良かったらまたお願いします！ (2022年2月16日 6時) (レス) id: 88114a294e (このIDを非表示/違反報告)
音ちゃん推し - 音ちゃんが辞めてしまうのは悲しくて涙が溢れて泣いちゃいますね (2022年2月15日 23時) (レス) id: 6f67511d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫伊那
作成日時：2021年11月10日 23時
