自分らしく…。【48-フォーエイト】

.07. 本当のこと ページ9

ユトside


こ「なぁユト。俺らは、フォーエイトは家族やん。
家族だからって隠し事なしとは言わんけど、多少のことで迷惑なんて思わん。
むしろ、少しくらい迷惑かけてええねん。」


言って、、いいの？

ほんまに？

わがままじゃない？


ユ「でも、言ったら……
言ったら、幻滅させてしまうかも…。」

音「1人で抱え込んじゃう気持ちは分かるけど、心配せんでええんよ？
俺とわかゔぁが推しって言っちゃったから、いろいろ考えちゃったかな…？」

わ「俺らは、ユトが隠していたことを知っても推し続けるよ？」

音「せやせや。だから安心してええんよ」


そんな事言われても……

普通だったらそんなの信用出来なくて、隠しちゃうと思う。

でも、この2人なら信じれるって思った。

瞬間的にそう思ってた。


ユ「俺、女なんよ。

小さい頃からズボンの方が好きで、スカートを履いてる自分が気持ち悪くて…
男になりたかった訳やないけど、女らしい格好が嫌いで髪もショートにしてた。

でも中学で制服になるからスカート履かなきゃいけなくて、この中性的な顔のせいで数人から「スカート似合わない。男っぽい」って言われて、「女捨ててない？」って言われたこともあって、ほんとに数人だったんやけど、友達もおらんから庇ってくれる人もいなくて、バカ正直に真正面から受け止めちゃって、辛くなったん。

それでも中学は何とか耐えて、高校は私服の学校を選んだ。それ以来、スカートは履いてない。

本当にごめん。隠したかったわけやないんだけど、自然に馴染ませてもらって、ユトくんって女性扱いされないのが気持ちよくて、結果的に隠したみたいになってしもた。」


話してみたら長くなってしまったし、伝わってるか不安だけど、話したいことは伝えきった。


e「親は？」

ユ「親は、ご飯とかの最低限の生活はさせてくれてたけど基本的に放置主義で、服も髪型も自由やったし、学校でなにかあっても動いてくれるような人達じゃなかったんです。」

こ「企画で結構男女で分かれたりするけど、ユト的にはどっちがええ？
女子側でいいなら視聴者にも伝えた方がいいと思う。ユトの判断にまかせるよ」

ユ「女子側で大丈夫です。
視聴者の方にも報告します。
ただ、服装チェンジは俺の気持ちが落ち着くまで待って欲しいです。」

こ「もちろんええよ！！」


話してみたらすごくスッキリした。
報告は不安だけど、みんなが居るから大丈夫。
きっと。





(字数たりない……)

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