マイノリティでも幸せです！【いれいす】【悠佑】

27話。 ページ33

悠佑side




それから数日が経った。


あれから俺はメンバーや奏夢に協力してもらいながら外に出る練習を繰り返した。

でも、1人で外に出るのはまだ怖くて……

1人で出ようとすると、玄関で震えが止まらなくなってまう。

一緒に出かけたとしても、万が一外で1人になろうもんなら震えが襲う。

誰かと一緒なら外に出れるようになったのは救いやけど。


今日はダンスレッスンの日。

奏夢も心配やからってついてきてくれてる。

心強かった。

メンバーも信頼はしとるけど、彼女がおるかおらんかで安心感が変わってくる。


道中、奏夢はずっと手を握ってくれ、メンバーは知らん人に囲まれないよう、囲ってくれとった。

とてもとても、大事にされてる。

そう実感できた。

やから、練習が終わって家に戻ってきたタイミングで、お礼を言わなきゃ、そう思って声をかけた。


ゆ「奏夢、皆、ありがとう。
みんなが居たから安心して外に出れたし、ダンスレッスンもできた。
本当に感謝してる……。」

な「だって、俺ら仲間じゃん？
そんなこと気にしないでいいんだよ〜！」

い「俺あにきのためならなんだってするよ！」

り「最年少だけど、頼ってね？」

し「ゆうくんおらんといれいすちゃうし」

ほ「いつも助けられてるから！」

「彼女だから当たり前だし、いつも助けて貰ってるから、たまには返させて？」

ゆ「っ………」


皆のその言葉に、俺の涙腺は緩んで、涙が止まらんくなってしまった。


ゆ「……ｸﾞｽｯ………。
ほんまにありがとうな……」

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