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23話。 ページ28

悠佑side



「あにき、奏夢ちゃん、大丈夫……?
部屋に戻ろうと思ったら声がしたから…」

ゆ「まろ………」


突然のノック音に少しびっくりしたが、まろだったことに少し安心した。


「入ってもらって平気…?」


奏夢が俺に問いかける。

その問いかけに、俺は小さく頷いた。


「いふくん、入っていいよ」

い「ありがと。
……あにきなにがあったの…?」


部屋に入ってくるなり、俺の涙に気づいたまろが問いかける。


ゆ「フラッシュバックしてもうて……、過呼吸…。
ここにあいつはいないし、現実じゃないこともわかってるはずやのに、目つぶるのが怖くて…。
涙も止まらんくて……。」

い「そっか……。
ねえ、あにき、思い切って皆のとこ行ってみない?」

「え?」

ゆ「皆の……とこ……」

い「そ!
寝ようと思って目をつぶるから怖いんよ。
人間、眠くなったら勝手に寝落ちるんやし、それまでみんなでおしゃべりしてよ?
明日はダンス練習とかないし、雑魚寝して多少体バキバキになっても大丈夫でしょ?」


たしかに、まろの言う通りやと思った。

でも、それと同時に怖さもある。


い「ねえあにき、怖いのも分かるよ?でも、皆あにきを救いたいんだ…。
もちろん無理にとは言わんけど、まだ目をつぶるのが怖いなら試してみない?」

ゆ「頼んでええんかな……。
メンバーである俺が怖がるなんて、めちゃくちゃ失礼な話やのに…。
それに、雑魚寝なんて体が辛いこと…」

「一緒に聞きに行ってみる?
無理はして欲しくないけど、悠くんが頑張りたいって思うなら、私は協力するよ」

ゆ「2人が一緒に来てくれるなら…
聞いてみたい……ッ!」

24話。→←22話。



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紫伊那(プロフ) - 琥珀糖くんロボ@らびまるもしもちゃん推しさん» そう言っていただけると嬉しい限りです( *ˊᵕˋ)ありがとうございます、がんばります! (6月29日 18時) (レス) id: 88114a294e (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖くんロボ@らびまるもしもちゃん推し - ダメだ、リアルすぎて涙腺崩壊…続き楽しみに待ってます! (6月29日 16時) (レス) @page14 id: 05d80f8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
えある。 - 紫伊那さん» 返信ありがとうございます。お互いゆっくり無理せずやっていきましょ!! (5月15日 7時) (レス) @page17 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
紫伊那(プロフ) - えある。さん» コメントありがとうございます!作者自身、FTXとノンセクシャルを自認してるので自分が悩んだこととか、経験から書いてます!亀更新にはなりますが今後もよろしくお願いします(*^^*) (5月14日 19時) (レス) id: 88114a294e (このIDを非表示/違反報告)
えある。 - コメ失礼します。ぼくはFTM、ノンセクシャルなのですが、この作品が優しい(?)のが嬉しかったです。こういう作品には、どうしても馬鹿にする表現が入っていたりして、読むのに躊躇しましたが、今では読んでよかったと思っています。神作品ありがとうございます。 (2023年4月10日 16時) (レス) @page10 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫伊那
作成日時:2022年6月26日 22時

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