14話《ｵﾘｼﾞﾅﾙｽﾄｰﾘｰ》 ページ15
＿＿
新入生たちのクラス発表、飛行試験、植物魔術授業など基本的なことがある程度終わった。
相変わらずどの場面でもイルマが活躍(?)したらしい。
飛行試験では金剪の長を従え
植物魔術授業ではバカでかい桜の木を咲かせ
ホント……目立つのが好きなんだな。
「A、ちょっといい？」
「なに？俺今休憩中なんですけど」
「一瞬でいいから問題児クラスに行ってきてくれない？」
俺の話聞いてなかったのかコイツ。
休憩中だって言ってんだろ。
「何でまた問題児クラスに？今授業中じゃねぇのか？」
「モモノキ先生が急用でちょっと席外しててさ。お願い！今暇な先生Aしかいないんだ！」
「はぁ……わーったよ。その代わりお前も来いよ、ダリ」
「え、いや、僕は普通に仕事が……」
「知ったこっちゃねぇ。だったら俺だって今休憩中だっつーの」
俺はダリを強引に問題児クラスへ連れていった。
扉を開けると、見慣れたあの青いアホ毛君と髪色豊かな生徒たちが出迎えてくれた。
「個性強いな」
「ねぇ僕戻っていい？」
黒板には魔術基礎学のことが書かれていた。
んで、俺はどうしたらいいのか。
まさかとは思うがモモノキ先生の代わりに魔術基礎学を教えろとでも言うのか？
俺はダリを見た。
「頑張って！Aならできる！」
「ふざけんじゃねぇ！俺警備担当！戦術学とか空想生物学ならまだしも魔術基礎学！？よりによって俺の苦手科目かよ！！！」
「じゃあさ、リン先生の好きな授業したら？」
そう言って俺とダリの茶番劇に割り込んできたのは金髪の小柄な少年。
「んな事言われても……こいつが許すかどうか……」
「面白そうだしいいんじゃない？」
コイツに聞いた俺が馬鹿だった。
俺の好きな授業ねぇ……
敢えて人間のことを話すか？
いや、そしたらイルマがなぁ……
「よし、わかった。おいダリ、この時間モモノキ先生は戻ってくるのか？」
「来ないと思うよ」
「オーケー、それなら俺の警備の仕事について話そう。悪いがこれしか思いつかん」
俺はバビルスの警備担当になって経緯や今までの武勇伝をタラタラと話した。
勿論ダリも巻き込んで。
絶対スベると思って話したことも結構ウケたから安心した。
コイツらいい子だな。
「はい、じゃあもうすぐチャイム鳴るからおしまい。ありがとーございましたー」
俺はダリを連れて職員室へ戻った。
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さくら - めちゃくちゃ面白いです！更新待ってます！ (5月9日 14時) (
レス) @page16 id: 9121602128 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 更新楽しみにしています！！ (4月3日 14時) (レス) @page16 id: 5846a461b9 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶有希(プロフ) - 最高です！すごい好きな作品です！続きを楽しみに待ってます！ (10月9日 8時) (レス) @page14 id: 0f754ca859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻葉 | 作者ホームページ：
作成日時：2023年8月8日 19時
