12話 ページ13
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「……長居しすぎたかもな。アイツ怒ってねぇといいが」
帰り道、ふとス魔ホを見るとダリから恐ろしい量の通知が来ていた。
さっきは面倒だったからスルーしたが……
折角だし何送られてきてんのか見てみるか。
ダリヒョーマ、今理事長の家?
ダリ今日何時頃帰ってくる?
ダリねぇ既読つけてよー
ダリそんなに忙しいの?
ダリやっぱりクビになったの?
ダリヒョーマ、生きてるよね?
ダリ📞
不在着信ダリ📞
不在着信
あくまでこれは一部。
実際はもっと送られている。
俺普段通知切ってるからな……
マジで怒ってないといいけど……
途中で店に寄り、高めのおつまみと高めの酒を購入した。
これで少しは機嫌取れるといいけど。
ー教師寮別館ー
「ただいまー……」
「遅い!!!」
ドアを開けるとダリが待ち構えていた。
部屋の奥を見ると酒の缶が何本か転がっていた。
コイツ……さてはちょっと酔ってんな?
「早めに帰ってきて僕と一緒に朝まで飲むって言ったよね!?」
「いや言ってねぇよ。確かに早く帰れたら帰るとは言ったが朝まで飲むとは一言も言ってねぇ」
「言った!僕が断言する!」
……相手にしてたら時間の無駄だ。
俺はダリの言葉を全て無視して部屋に上がった。
つーか、ここ俺の部屋なのによくこんな散らかせるな。
「お詫びとして高めの酒とツマミ買ってきたから機嫌直せ。あと散らかした部屋片付けろ」
ダリは渋々酒の缶をゴミ箱へ捨て始めた。
自分の部屋に持って帰れよ。
着替えた俺はダリの横に座り、酒を開けた。
「明日休みっていうわけじゃないし、あんまり飲みすぎたらダメだよ?」
「マジでお前だけには言われたくねぇ。今それ何本目だよ」
「……忘れた」
「お前なぁ……明日どうなっても知らねぇぞ?二日酔いで「A〜!しんどい〜!助けて〜!」とかいっても助けてやんねぇからな」
「全く、Aは僕をなんだと思ってるの?僕がそんなことするわけないし言うわけない!」
そう言いながらダリは酒をグビグビと飲んだ。
やっぱり宅飲みはあんまり好きじゃねぇな。
コイツの世話が面倒だ。
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さくら - めちゃくちゃ面白いです!更新待ってます! (5月9日 14時) (レス) @page16 id: 9121602128 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 更新楽しみにしています!! (4月3日 14時) (レス) @page16 id: 5846a461b9 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶有希(プロフ) - 最高です!すごい好きな作品です!続きを楽しみに待ってます! (10月9日 8時) (レス) @page14 id: 0f754ca859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫻葉 | 作者ホームページ:
作成日時:2023年8月8日 19時