二話 ページ2
──
数年後、何故かバビルスとかいう学校に入学させられた。
魔力で耳の形を変え、人間だとバレないよう術をかけてもらったりとそこそこめんどくさかった。
そこで出会ったのが今の同期。
『ダンタリオン・ダリ』
第一印象は「なんだコイツ」
何考えてるか分からなくて、悪ノリ大好きでとにかくなんかよく分からんやつ。
「僕はダンタリオン・ダリ。よろしくね」
「俺はリン・A。よろしくな、ダンタリオン」
「ダリでいいよ〜」
知らない内に自然と俺たちは仲良くなった。
普通に名前で呼ぶ様になったし、分からないところ教えあったり。
家に泊まりに行ったり。
俗に言う親友と言うやつだ。
そして思った。
《コイツになら俺が人間だってこと言えんじゃね?》と。
「なぁダリ、もし今目の前に人間現れたらどうする?」
「え、食べるよ?」
あぁ、無理だわ。そう思った。
「でも食べる前に色々聞きたいなぁ。人間界のこととか。もういいかなって思ったら食べる」
「一旦食べるって考え無くそうぜ?」
「っていうか、なんでいきなり人間のこと?」
食べられそうになったら攻撃魔法でどうにかすればいいか。
そう思い俺は素直に打ち明けた。
ダリは何言ってんだこいつという目を向けた。
「ホントだって、そんな疑いの眼差し向けるんじゃねぇよ」
「……これどういう反応するのが正解?」
「さぁ」
しばらく沈黙が続いた。
先に口を開いたのはダリだった。
「Aは大切な
「なら安心だ。このことは俺とお前だけの秘密。分かったか?」
「分かった。その代わり僕のお願い聞いてね」
ダリのお願い。
それは一緒に教師になることだった。
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さくら - めちゃくちゃ面白いです!更新待ってます! (5月9日 14時) (レス) @page16 id: 9121602128 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 更新楽しみにしています!! (4月3日 14時) (レス) @page16 id: 5846a461b9 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶有希(プロフ) - 最高です!すごい好きな作品です!続きを楽しみに待ってます! (10月9日 8時) (レス) @page14 id: 0f754ca859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫻葉 | 作者ホームページ:
作成日時:2023年8月8日 19時