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「こんなもん用意しねーだろ、」
そう言ってテーブルの上に何かを置いた。
そこにはうらたさん記入済みの婚姻届だった。
『え?』
「お前あと少しで高校卒業だろ?」
「本当は大学卒業まで待ってた方がいいって
思ってたんだけど、、、」
『思ってたんだけど?』
「待てそうにない。」
そう目を逸らしながら照れているうらたさん
をみて思わず笑ってしまう。
「な、何笑ってんだよ!////」
『私ね、私ばっかりだと思ってた。
好きなのも私ばっかり、嫉妬するのも、
余裕が無いのも全部全部私だけかと思ってた。』
『けどそんなことないんだね!』
さっきまで泣きながら怒ってたのにいつの間にか笑顔になってしまう。
「そろそろ家出た方がいーんじゃない?
遅刻するぞ、」
『そーだね!』
カバンを持って玄関に行って靴を履いていると
うらたさんが珍しくお見送りをしてくれるよう
でリビングからでてきた。
『あ!』
「なんだよ、」
『婚姻届。嬉しかった、』
「ばーか、さっさと行けよ」
『いってきます』
「行ってらっしゃい」
分かりにくいようらたさん。
2_わかり易すぎ坂田くん。→←1_分かりにくいようらたさん。
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作者名:だいこん | 作成日時:2020年8月1日 18時